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2004/12/21(火)
憧れの演出家さんに会いました。
前にもまして、くたびれていて
生活感がじんわり滲みでていて
ますます好きになってしまいました。

前に小田急線で見かけた時は
たぶんオペラの演出をされていたのでしょう。
ウォークマンを聴きながら譜面とにらめっこ。
にもかかわらず片手には食べかけのカレーパン
声もかけられない雰囲気でした。

随分前にワークショップを受けた時は、
「じゃぁ、台詞の語尾全部に なんちゃって
 ってつけてみよう」とか
「ちょっと虫みたいにグチュグチュやってみようか」
とか、全く意味わかんない
でも演出家自らやると、
虫を超えたグチュグチュっぷりで
あー…となんだか分かってしまうのです。

その後に新国で、その方演出のリア王を観た時、
何もかも失った狂ったリア演じる山崎努さんが
だだっ広い、ほとんど素舞台の中劇場を
細い体に まわし一つで
叫びながら走っているシーンがありました。
それが、野生にかえった人間そのものの姿に見えて
哀しくて、可笑しくて
私は終演後、その演出家を見つけ出し
「そのまんまの自分でいいんだと強く思いました。」
と、なんだかわからん一方的なコメントを伝え
熱くなりながら帰った事を覚えています。
後にも先にも、こんな風に声をかけてしまったのは
このときだけ。忘れられない作品です。

そんな大好きな演出家さん。
この日の動きも、役者顔負け!
相変わらず面白かった。
「なんでこの人こんなこと言うのかね」
と台詞に対しても相変わらず謙虚で細かい
そんな角度から?!みたいな鋭い切り口にやられっぱなし。
常識まみれになっていると
全く気付かないで通り過ぎてしまいます。
あぁ〜
今日、会えてよかった!
いつか、一緒にできたらいいなぁ〜

2004/12/04(土) 寝不足
4日前から続いている当日券争い。
私の寝不足もピークに達して参りました。

昨日の9時からのバイトでは
「福寿さん、動きがなんか可笑しいよ」
ひたすら、どうしたの?といわれ続けました。
確かにコノ日は、仕事仲間にコーヒーをぶっ掛けたり
労働8時間目には、頭がまわらず
お客さんのクレームにもボーッとする始末。
「福寿さん、なんか薬うってない?」
とか
「なんか、へんな役の研究?」
などなど、寝不足だけのせいとも言えない
微妙なコメントを頂きっぱなしの一日でした。

そして、4度目の挑戦のコノ日。
朝6時過ぎに家を出発し、
8時に、新国に到着!

うげげっ!!
なんと、この間並んだ場所以上に
先頭から離れているではありませんか。
愕然としました。
もうアホらしくなってしまい、
家に帰ってしまおうかと思いました。
でも、ここまで来て引き返すのも悔しいので
とりあえず、並びました。
そして辺りを見回し、順番を数えました。

28バン…
び、びみょう…

確かに並ぶ位置からいくと、相当無理だったのですが、
皆くつろぎ過ぎて、場所ばかりとってたみたい。

ここからは地べたに座って、ひたすら10時になるのを待ちます。
「なかなか、いいって聞きましたよ。」
「この順番なら、だいじょうぶ、観れますね。」
いろんな会話が聞こえてくる。
私より後ろの人が相当自信ありげに言っている。
まだまだ、分かっちゃいないぜ
このチケット戦争をなめちゃいけない。
そう思いながら本を読み続けました。

随分読みふけって、ぱっと顔を上げると、
列はただならぬところまで伸びています。
「あぁ、これ みんなはムリだよ、
 70人は越えてるよ〜」
中には外人さんが、相当ウキウキした感じで話している。
(ように聞こえる)

いよいよ時間だ。
緊張の一瞬、時間との戦い!
みな、迅速に、且つ正確に、
ぴあ5店舗に1枚も取られぬよう、
当日券争い、負け組出身としては、
一瞬たりとも気が抜けない。
あたあた、してたり
キチリと並んでないと
「あなたのその気のゆるみが後々響いてくるんです!」
みたいな気持ちで、
いつもの私では考えられないピリピリ感。

「では、椿姫のチケットをお求めの方は左手にお並び下さい。」

え?
椿ひめ?

確かに今日は土曜日、
オペラ公演もあるようではあったけど。
そう、コノ列、
オペラと芝居、両者混合に並んでいたというのです。
という事で、なんと繰り上げ当選!!
私10番目で当日券ゲット!!

たしかに客層をよくみると、
オペラチームとは明らかに異なっている模様。
繰り上がって、喪服の似合うエレクトラに並ぶ人、
皆 当選、確実!

なんだぁ〜
みんな観れちゃったよ〜
みたいな気分もチラリ。
こうして私は3時間40分の芝居を
かなりの寝不足のまま観劇するにいたったわけです。

2004/12/02(木) 戦場
今日こそは!
三度目の正直!
っていうより、明日は朝からバイトだし
はっきり言って今日観ないと、ちょっと
シャレにならんのじゃ〜という思いで、いざ新国へ!

朝9時、到着。
すでに30人以上の人がズラリ並んでる。
寝てる人あり、なんか食べてる人あり、
生活感溢れたロビーに面食らう。
相当、早くから並んでいる模様。
私はかなりお気楽組の部類らしい。
とりあえず、朝ご飯でも食べるか とゴソゴソした時
フと前に並んでいる人に思い当たる。 
新国の制作さんである。
おいおい!
おとといの私は、この人に頼れば
一枚くらいなんとかしてくれるかも…
なんて思っていたのに。
なぜ関係者が、こんな所に朝っぱらから並んでいるのだ?

「私達でも取れないんですよ」
「今日も、この順番だと難しいかもしれないですね」
えっ?あなたがダメなら、次の私はもっとダメだ…

「足の方は大丈夫ですか?」
私がコチラで稽古している時に怪我をして、
この方にお世話になったのだ。
今になっていろいろ、あの頃の事について
あーだこーだ言われてしまった…

観れないかも…の上に
昔の話を持ち出され、
しかも朝ご飯は食べれないし、
なんだか気まずい時間が流れた。

「今後の舞台の予定は?」
「あ…まだ、決まってません…」
「……。」
なんだか立ち去りたくなってしまった。

そんな時、
「只今より当日券を発売させて頂きます」の声が聞こえた。
そして私はやっとコノ「当日券争い」の凄さを知ったのである。

この当日券は、ここ新国立劇場 窓口と
チケットぴあの5店舗で発売される。
オペレーターさんのコンマ何秒の操作によって、
40枚のチケットが大きく揺れ動くわけである。
今まで、ホームレスの寝床と化したロビーが
突如、戦場と化し、緊迫した空気がみなぎった。

「次の方どうぞ」
と言われ、席番を言われたモノだけが隣で会計を済ませる。
それは順調に流れていた。
私の前の前の前までは…。
突然
「本日の当日券は完売いたしました」
と言い放たれてしまった。
ここまで、わずか3分たらず!!
3分で40枚が売れた。
昨日の10分は愚か、二時間も後にノコノコ現れた自分が
アホらしく思えた。

「また挑戦してください」
そういって制作さんは自分の仕事場に上がって行った。
この人も又並びに来るのだろうか。

この日私は、結局 他の芝居を観に行った。
結果からいえば、コチラを観れてよかった、と思う。
知り合いと久々に話せたし、芝居もとても素敵だった。

ただ、あの朝の緊張感が忘れられない。
チャンスはあと2日。
果たして「次の方どうぞ」が聞けるのだろうか!
朝に負けるな、私!
と思いながらもこの日も深夜バスで帰宅してしまった。

2004/12/01(水) 再び
昨日はバイトが長引いて真夜中の帰宅。
にも関わらず、本日も引き続き、
「喪服の似合うエレクトラ」
の当日券争いに参加!
今日は横浜のチケットぴあに並ぶ。
10時発売のチケット、なんと10時10分にはもう完売!
ぎやぁぁ〜
ちょっとのロスが命とり。
まだまだ、この「当日券争い」の凄さを知る由もない ワタシ…。

すぐに帰るのも悔しいので、
この日、誕生日を迎えるバイト仲間の恵子ちんのために、
久々に横浜でプレゼントなんぞを探す旅にでる。
不精モノが、たまにカードなんか書いたりすると
それだけで自己満な気分になったりする。

チケットは取れなかったけど、
「早起きは三文の得」って事で、まぁ許そう。


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