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2004/11/13(土) 俺とドリルの関係
 薬液独特の鼻を吐く匂いと棚に置かれた頭蓋骨の模型が並ぶ部屋。頭蓋骨のいくつかは歯の部分だけが置かれている。これだけの説明だけだと、この部屋の主は余程の悪趣味だと思うだろう。だがここではこれが普通なのだ。
 ラジオから流れてくる穏やかなメロディを耳にしながら、俺は斜めになった椅子に座っていた。
 キュィィィィィィィンッ!
 突如、空気を貫くような機械音が盛大に部屋の中に響き渡る。
 ガリガリガリガリガリッ!
 なにか硬いものを削る音。聞いているだけで痛くなりそうだ。いや、実際痛い。
「時雨君、ここに来るのは久しぶりだね」
 音が止むと、初老の男性が俺に話しかけてきた。
「そうですねえ…三年ぶりくらいですかね?」
 少し考え、俺はそう答えた。
「君のお父さんやお母さん達は何度か来てたけど、君はホントに久しぶりだねえ」
 親しさを込めて、彼は俺に話しかける。
「この三年の間、俺は歯で困ってなかったですからね」
 俺も親しさを込めて初老の男性―――先生に答える。
 ここは俺が小さい頃からよく通っている馴染みの(なんか表現がおかしいが)歯医者だ。因みに今は診療中だ。なのにこんなに話し込めるのは、俺が小さい頃からお世話になっているためと、先生のフレンドリーな性格故だろう。
 本来、俺は歯医者は好きではないのだが(実際、好きな人がいるかわからんが)ここは特別だった。診療中のこの時間も、気が楽だ。
 話が一段落すると、先生は細い鉄の棒をその手に持った。棒の先端は、なにやら小さな針のようなものが付いている。
 キュィィィィィィィンッ!
 先生がドリルのスイッチを入れると、それが空気を貫くような盛大な音を出し始めた。先程の音源だ。
 まるで死の宣告のように、それがだんだん俺に近づいてくる。
 それを目の当たりにし、俺は思った。

 この歯医者は好きだが、虫歯は大っ嫌いだ…。


奥歯が痛い…どうも、神無月です。今日は歯医者での1コマを小説にしてみました。
風邪が治ったかと思ったら、今度は虫歯かよ…。ああああっ、痛い痛い痛いっ!痛いっての!(何)これから当分歯医者通いだなあ…。
さて、ここでちょっと昨日の話になってしまいますが、実は昨日、僕の地元で『3年B組金八先生』の撮影が行われてました!昨日はたまたま休みだったので、見に行っちゃいました。
目的地で友人Kと合流してその風景を見ていたんですが、やっぱすごいですね、武田鉄矢さん。ほんの数秒だけのシーンでしたが、動きが自然でそれだけで絵になるって感じでしたね。
「やっぱプロって凄いなあ」と二人で感心しきりでした。いやー、いいものが見れましたね。
さて、またやけに長くなってしまいましたね。しかもほとんど昨日の話…(汗)まあともかく今日はこの辺で。
月曜日はまた歯医者。ドリルとの戦いが一番厄介だが…負けねーぜ!来るなら来いやー!
著:虫歯が五本もあった神無月 時雨


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