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2004/12/11(土)
ある床屋の日常
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長く伸びたボサボサの黒髪。少々長めの面。そして、目つきが悪く、しかしどこかぼー…っとしたような、眠そうな瞳の人間が目の前に映っている。その鏡に映っている男―――つまり俺だ。 後ろにいる男がジャキジャキと俺の伸びた髪を切っていく。白髪混じりの髪。少しばかり眠そうな瞳に眼鏡を掛けた壮年のその男。俺の親父だ。 まあつまり俺の家は理容店だ。 親父は俺の髪にレザー(剃刀)を当て、滑らせるように切っていく。 「…これってなんていう切り方なんだ?」 ふと疑問に思った俺は親父に聞いた。 「直角斬り」 さらりと答える親父。 「…それ、『俺は直角(漫画)』だろ」 「わはは」 わかっちまったか、とでも言うように親父は笑った。俺の親父はこんな風によくくだらないギャグを言うのだ。 「レザーカットだ」 気を取り直し、親父は答えた。 「そーいやさ、親父」 「ん、なんだ?」 「親父、昔の映画とか好きだよな。『荒野の七人』とか『007』とかさ」 「ん、まあそこそこにな」 「そこで質問」 と、前置きしてから俺は本題を切り出した。 「007で三代目ボンド役をやってた人は誰?」 「ん…、なんとかムーアとか…デミ・ムーア…いや違うな」 「んじゃあ荒野の七人で主役をやってた人は?」 「ユル・ブリンナだ」 今度は即答だ。流石親父。 「主役ではないけど、スティーブ・マックイーンとか他にも…って、いきなりなんなんだ。その質問は?」 「ん、いや今日ゲーセン行ってさ―――」 「なんだ、お前今日はゲーセンに行ってたのか」 そこで少し呆れる親父。まあそれには構わず俺は話を続ける。 「クイズゲームやってたんだけど、そんな問題が出てきたからさー。答えられなかったんだよね」 むぅ…と悔やむように俺は少し唸る。 「にしても随分古いものが問題になってるな」 「そう。古いのも新しいのもお構い無しに出てくるからさー。わかんないんだよなー。ただでさえ知識は無いのに…」 芥川 龍之介が自殺でこの世を去ったとかなんてわかんねーって…。でももしかして一般常識とかじゃねーだろな(汗)とにかくそんな問題も出てくるくらい難しいのだ。そのクイズゲーム『マジックアカデミーU』は。 「あー、腹減ったなー」 ちょうどテレビでやってた料理番組を見て、俺の空腹が倍増する。 「そろそろ仕事も終わるから。それまで我慢だ」 「あ〜…」 シャキ、シャキ。
―――この会話も、こうして髪を切ってもらっていることも、すべていつものこと―――
「あ、これうまそーだな」 「ん、おお。本当だ」
―――そう、俺の日常なんだ―――
みなさんどーも、神無月です。なんか今日の日記小説は似合わない締めでしたな(苦笑) 髪を切ってもらってサッパリ!でも友人のGo氏曰く「髪が耳にかかるくらいなら長いとは言わないだろ」みたいなことを言われました(笑) 話は変わって…今日はGo氏&チノとゲーセンに行きました。やったのは最近人気のクイズゲーム『マジックアカデミーU』です。昨日からはまりました。難しいですねあれ。芸能でモーニング娘系統を聞かれてもわかりません(汗)でも初代ボンド役とロッキーの恋人はわかりました(笑)まあ後者はだいたいわかりますね。エイドリアーン!(何) 新撰組なら少しはわかるのになぁ。 とりあえず懐に余裕が残るくらいまでに抑えよう…やり過ぎるとお金無くなるし(泣) そーいや昨日の日記でチノがテニスの夢を見たって言ってましたねー。俺も久しぶりにテニスやりたいなー。てか、チノに勝ちたい(笑) さて、またもや長くなりましたな。本日はこの辺で。また来週見てくださいね。それでは!
著:友達に「お前、髪の毛薄くない?」と指摘され、少し凹んだ神無月 時雨……(泣)
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