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2004/10/13(水)
終わり
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「世界の終わりのサイエンス」という本があるのですが、題名がとても印象に残っています。 思春期の私に衝撃を与えてくれた本です。 今読むと、そんなに衝撃的でもないのですが…。 ‘閉鎖’とか‘終末’というテーマは、いつでも私を捕らえます。 嫌悪どころか、恐怖さえ抱いているのにいつも心から離れません。
ところで、世界はいつ終わるのでしょうか。 「見よ、世界は今にも終わりかけている」というギリシャの詩があります。 原典が見つけられないのですが、これは印象に残った一行でした。 終わりというのは怖いものなのに、正にそれに直面しているなんて。 しかし気付いてみれば、始まりと言うのは終わりへの始まりなのです。 こうして世界が始まっている以上、次には終わりが来るしか有りません。 そしてそれは、私の命についても同じ。 ずっと友達と一緒にいたい、綺麗なものをいつまでも見ていたい、そんな願いすら叶わないのです。 不思議ですね。 終わりが一番嫌なのに、終わりへの始まりが無ければ生きることさえ出来ない。 命と言うのは、本当に儚く悲しいものだと思います。 けれど、始まらないままよりはずっと良い。 自らの終わりには、向き合わなければいけないのだと思います。 終わらない為に始まらない永遠を望んだ時、それがトコナギなのでしょうね。 終わりを思想して、終わりを美学して、終わりを再生へ続くと信じる。 とても難しいことです。 特に、あと百年も生きていられない私にとっては。
そう言えば、pinga様のサイトが更新終了となりました。 画像も残さないで消して御仕舞いになるのでしょうか? とても好きで思い入れの有るサイト様でしたので、かなりの寂しさです。 出来れば閲覧のみでも残しておいて頂きたいと強く思います。 私は、こういう自分に何も出来ない別れにはとても弱いです。 寂しさと言うのは、苦痛の最上に位置しますね。
「mo:tricot」←素敵な絵サイト様。絵に添えられた言葉も切ない程に好きです http://www008.upp.so-net.ne.jp/mo-stereo
「月待ち」←言葉と紅茶のサイト様。特に、ゆっくりと読める絵本が素敵です http://moonabout.infoseek.livedoor.com/index.htm
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