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2004/05/25(火)
「プラネット・ラダー」
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なるしまゆり、という人が書いていたコミックです。 2003年の5月までクリムゾンという雑誌で連載していたのですが途中で廃誌してしまい、止まったままでした。 その新刊が、今日発売されたのでついでになるしま作品について書こうと思います。
作品名や出版物は下のHPで確認してください。 ただ、この人の作品に関した全体的な感想を述べます。 大抵はハッピ−エンドで割と理想主義的な所がありますが、シビアな部分では本当に残酷でやりきれない感じです。 気持ち悪くはない終わり方だけど、絶対に全てが都合よく治まることなんてない。 そういうことが主張されていて、すごく‘考えやすい’本です。 簡単に答えの出ない世界と、すごく真摯に向き合っていると思います。
新刊は全部書き下ろしで、「プラネット・ラダー」の最終巻でした。 最終巻というのは、すごく重要だと思うんです。 結論から言ってしまえば、「 」でした。 わざと空白なのは、何と言えばいいか知らないからです。 文章でも漫画でも読んだ後で鳥肌が立つ話って、ありますね。 感動というのとは違う、もっと奥から来て日常の生活に残ってしまうような。 おかしな表現ですが、産毛を全部引っ張られてるようで、皮膚が痛いほどでした。 こういう感じを味わうとき、私は自分の存在を実感します。
「公式HP・地底探検」 http://www.naruri.com/ 「ファンページ・空瓶の小屋」 http://www5f.biglobe.ne.jp/~sora-shima/
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