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2004/07/26(月)
ヒト科のヒト
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ヒトと動物の違いは何であるか。 それって、ネコと哺乳類の違いとか桜と植物の違いとか、そういうことになりますよね。 ヒトは当然、動物です。 人間というとまた違った意味も出てくるのですが、基本的にはただの恒温動物です。
たまに、ヒトと動物を区別したがる人がいます。 でも、実際には人間は果てしなくヒトという動物です。 ヒトが他の動物と大きく違う点は、脳の容量だけで、後はそこから派生した行動の結果です。 脳というのはただの有機的な塊ですが、それによって生まれる違いは果てしなく大きくなります。 今は人間が最も大きな脳を持っているので、比較的自由に他の生物を蹂躙できるのです。
チンパンジーの脳を二倍にする、という実験があります。 これは技術としては完成していて、人間にも応用できるそうです。 つまり、人間より高位の思考機能を持つ生物が今すぐにでも作れる、ということです。 しかし、猿が人間の思考を理解できないように、人間はその生物の思考を理解できないでしょう。 私は、ただでさえあと何千年かで滅びるであろう人間が、さらなる脅威を作り出すのはどうかと思います。 思考機能が高位であってもヒトが猿を擁護して導いているわけではないように、ヒトに有益な存在なんて都合よく出来ないと思うからです。 しかし考え方を変えれば、ヒトを超える存在でも作らなければヒトはすぐに滅亡してしまうかもしれませんね。 単なる好奇心から言えば、ぜひともそんな存在に触れてみたいものです。
ところで、「存在すること自体が完成の欠損である」という哲学があります。 これは「人生は死ぬまでの暇つぶし」とか「生きることは死への遠回り」といった考え方に近いものです。 ある戯曲で天才である主人公が、自分は『たったこれだけの知識を持ってしても、人として生きる愚かさ』を知っているという理由で自殺します。(本人許可済み) ヒトの二倍の頭脳を持った生物は、いかなる思考を持つのか。 ぜひともそれが、地球環境を慮ったものではないことを祈ります。 聖書の中で神はノアに、「箱舟に乗せていいのは(生き残るのは)家族だけ」と限定します。 それじゃあ人間、せいぜい二・三代で滅んじゃいます。 神様の立場なら確かにヒトは滅ぼしちゃいたい要素でしょうが、ノアはばっちり生き延びます。 近・親・相・姦じゃん! まあ、私はキリスト教徒ではないのでノアがこっそり愛人乗せてたとしても何とも思いませんが。
「林田球の胃SHOCK獣」←人であってヒトデナシ。そんな漫画家さんです。凶暴さが大好き。 http://members.jcom.home.ne.jp/matic-log/q/q_nml.html
「THE BOTTOM」←ホモエロ、但し主体テーマは白血病。厳粛に読める漫画がとても好きです。 http://www.nurs.or.jp/%7Etiptree/
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