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2004/07/30(金)
最期の言葉
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皆さんは死ぬ間際、どんな言葉を残したいですか? 尊敬する言葉を紹介させて下さい。 ちなみに例の「もっと光を」は、「窓を開けてくれ」の後に続いた言葉だそうです。 まんまじゃないか。
アーサー・グーデという犯罪者がいました。 彼はソドミスト(肛門性交愛好者)でペドフィリアな殺人鬼です。 更にはゲイで、とどのつまりはショタコンのレイプ殺人魔だったわけですが、私が尊敬しているのは被害者の一人です。 1967年3月5日、スクールバスを待っている時に誘拐され、殺されました。 スクールバスを待っていて、彼はこれから学校に行くつもりだったでしょう。 友達に話そうと思っていたことや約束があったかもしれません。 少なくとも、彼は死を考えてなどいない状況だったわけです。 その上彼に声をかけたのはグーデに脅されていた9歳の少年で、同世代の子供に声をかけられて、殺人鬼が待ち構えているなど知らずに付いて行ったのです。 そして縛り付けられ、ナイフで脅され、レイプされます。 しかもレイプが上手くいかなかったグーデは、彼の肛門をナイフで切り裂いて挿入したと証言されています。 この状況で、グーデから言われた言葉 「お前を殺す。生きていれば、俺のことを言いつける。 楽に死なせてやるから安心しろ。言いたいことがあれば言ってみろ」 その言葉に対して、少年が答えた言葉
「お前を愛してる」
はっきりした声で、グーデを見つめながらそう答えた少年の言葉はグーデに衝撃を与えます。 後々、グーデはこの言葉を夢に見てうなされたそうです。 彼はこの後、石で頭を殴打された後、絞殺されて置き去りにされます。
こんな最期の言葉には、何も意見が出来ません。 それは偽善とか覚悟とか、そういうものを超越した言葉です。 私だって、殺されかければ犯人の度肝を抜いてやろうと考えるかもしれません。 しかし、こんな状況でこんな言葉を口にすることは出来ないでしょう。 彼がどんな人物であれ、あらゆる人に尊敬されなければいけないような言葉です。
人は、愛という言葉を頻繁に使います。 愛にも様々な種類があります。 この少年が口にしたのは、キリスト教の愛に一番近いと思われます。 ‘許す愛’‘許容の愛’です。 しかし、この少年の愛はミサで神父・牧師が口にする言葉の何倍の価値があるでしょう。 日常を壊されて、騙されて、脅され、刺され、暴行された状況。 死を前にして、その犯人に向けて。 「愛している」 そんな言葉を語る。 この言葉だけで、人生に価値があるとさえ言える言葉です。 私が人生で最も衝撃を受けた言葉です。
ちなみにアーサー・グーデは1984年に、死刑執行を受けます。 心底サディストであった彼は、電気椅子の痛みを恐れて泣き叫んだそうです。 少年を抱くことができないなら死んだほうがましだとまで言ったそうですが、彼の生涯は最高の言葉を耳に出来ただけで十分過ぎたと言えるでしょう。 感情的な戯言ですが、ぜひとも少年は天国に、グーデは地獄へ行って永遠に苦しんでいればいいと思うのは私だけではないはずです。
私は、どんな言葉を残して死ぬでしょう。 少なくとも、孫ぐらいには一生覚えておいてもらえる言葉を残したいです。
「0221」←オリイラサイト様。めちゃくちゃ格好良い。センスが良い。 http://www.0221.jp/
「翠屋敷店」←オリイラサイト様。めちゃくちゃ可愛い。子供が好き。 http://www002.upp.so-net.ne.jp/mikaduki/
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