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2004/08/07(土)
『もし世界が百人の村だったら』
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見ようと思ってましたが、いざ見るとなると結構気が重かったです。 一人一人に出来ることがあるのは本当だと思うけど、政府や戦争の問題は、個人どころか国会でも難しい問題だというのを実感します。
番組の趣旨は題名とは少しずれて、‘世界の可哀相な子供達’という感じです。 今回は13歳の少女、9歳のストリートチルドレン、11歳の債務奴隷を扱いました。 13歳で妊娠した少女の話は、ナレーターが「13歳」と「妊婦・母親」をつなげて連発するのが少し気になりました。 10歳になる前に結婚することは今でもあるし、日本でも昔は今より幼い内から大人として扱われていたと思います。 そして何より、彼女は自分で生きていて、自分のことを子供だなんて主張していません。 どうしても日本で暮らす人の視点からの解説になってしまっている気がします。 そして‘幼い少女が母親になる不安’が強調されていること。 始めの解説では、‘10から15歳の少女に妊娠経験が’と言っていました。 母親になるときは、誰でも不安なものです。 彼女は珍しい存在ではなく、もっと幼くして出産する少女もいるということをもう少し強調して欲しかったです。
前回にも出ていた9歳のストリートチルドレンの少年は、施設に保護されていました。 8歳でも生きていける人間という動物の意外な強さを感じました。 ただ、犬はどうなったのかとか、どうして施設にいるのかとか、そういうのをもっと詳しく知りたかったです。 レポーターとの再会の感動を軸にしてしまうのはちょっと残念でした。
11歳の債務奴隷である少女は、何代も前から家族ごとで奴隷として働いていました。 一日何時間も、家事や茶摘の労働をしていて自由は一切有りません。 気になったのはやはり奴隷をしている母親の言葉で、「借金なんてもうどのくらいの額だか分からないよ」でした。 実際には誰も借金の額なんて覚えていなくて、奴隷として代々続いてしまっているだけじゃないか。 生活に組み込まれてしまって、誰も疑問を感じなくなってしまっているのではないか、そういう恐怖がありました。 人は目的の有る人生の方が幸せだと言います。 でも借金を返すという目的で奴隷をしている彼らには、もう目標の形自体が失われてしまっているのです。 一体、奴隷として過ごす彼らの一生はどれだけの値段で、家族の一人でどれだけの借金が返せているのでしょう。 そういうことこそ、番組でやって欲しかったです。
表現するのが難しいのですが、全体的に感傷的な演出がされ過ぎているような気持ちがしました。 個人的には、悲劇ではなく現状として扱って欲しかったんです。 テレビを見て、「悲しい話だったね」で終わるのだったら、遠い国で命の危うい生活をしている子供達を扱う必要は無いと思います。 そうではなくて、今出来る唯一の‘現状把握’を目的にしてもいいんじゃないでしょうか。 何も出来ないならせめて、感傷的なドラマではなく現実を伝える情報源として見たいのです。 彼らの写真を撮りに行きたいと思いました。 でも、何より自分が他の国の政府や内情についてあまりに知らないのがショックでした。
報告ですが、プーリップの写真をupしました。 今までの写真とは趣が違うので載せないべきかもとは思ったのですが、せっかく<C=goldenrod >蚊の大群に襲われながら撮ったので載せました。
あと、リンクに「Twins@Beat!!」様を追加させて頂きました。 そう言えば、リンクに入っている「芸術系ランキング」の日記部門で5票入っていたので嬉しいです。 しかし、これはどう投票するものなんでしょうね? よく分かってません。
「Serious Moonlight」←全体的にレースな感じ。貴族的な雰囲気が素敵なSDサイト様です http://www.geocities.jp/k_nyan76/
「Moon Eclipse」←面白いプロフィールを持ったSDさんがたくさんいます。過去に販売も http://mooneclipse.littlestar.jp/
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