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2005/11/08(火)
冬2
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冬は病気と雪と辛い朝、重い洋服の季節です…。 呼吸器系や皮膚が弱い人には、冬が苦手な人は多いと思われます。
私の兄が大変謎な人なので、その話を少し。 彼は世間的に見れば‘真面目で大人しい’人です。 見た目は格好良さもダサさもそこそこで、個性もそこそこです。 髪は黒で眼鏡着用、服は無地かワンポイントで流行はほぼ無視。 カジュアルでもフォーマルでもほとんど変わらない様子です。 それでいてオタクっぽくも見えない所がとても不思議なのですが。 背が低くて細いので、文学少年みたいだとは言われるようです。 多分街中で見かけても、一瞬で忘れられるタイプの無味無臭な人間です。 何と言うか、気配が無いような、モブに最適の様な。
部屋は適度に散かっていますが、物が少ないので綺麗に見えます。 でも、置いてある物も微妙にばらばらで統一感が無く、趣味が掴めません。 本も、重苦しい歴史小説から、何故か少女漫画までばらばら。 PCを触っている所を見ても、見ているサイトの種類は全く統一無し。 友人が遊びに来たところも滅多に見かけず、部屋にいても静かです。 その少ない友人も、何を基準にしているのか全然分かりません。 センター街にいそうな人から、漫研部員丸出しな人まで。 妹でさえ会話の少ない兄と何を話しているのか、見当がつきません。
思春期の時には、グラビア雑誌を堂々とパタリロの隣に並べていました。 反抗期には、一ヶ月単位で声を聞きませんでした。 今は一人暮らしですが、よく実家に帰っては何もしないで戻っていきます。 洗濯も炊事も掃除も全部出来るのに、やってなくても気にしない人です。
この果てしなく訳のわからない兄が、冬には少し上機嫌です。 何だかよく分らないのですが、嬉しそうに見える。 突然土産物をくれたり、遊びに連れて行ったりしてくれます。 だから私にとって、冬は唯一兄と長く話せる季節でした。 これから冬を迎えて、兄がまた上機嫌になるのを待っています。 どうなんでしょう…男の兄弟というのは、こんなものなのでしょうか? 何か御意見が御ありでしたら、是非お聞かせ願いたく思います。
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