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2005/02/28(月)
エンバーミング
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本日は三原ミツカズ氏の「死化粧師3」を買ってきました。 エンバーマーという職業を扱ったコミックです。 タイトルの通り、化粧も含めた死体の処理や修復をする職業です。 死体と言うのは雑菌の巣窟で、感染の危険が大きいものです。 ですから、まず衛生的な処理が必要です。 葬儀の間に腐ってしまわないような、保存処理も行なわれます。 そして、エンバーミングの本領「化粧」です。 破損してしまった死体を修復し、生前の姿を復元する作業です。 この職業は現在、人数的に大変不足しているそうです。 大量に必要とされる専門的な知識、学ぶ為のコストや、就職してからの過酷な労働。 エンバーミングの知識が全くと言っていい程一般に普及していないのも原因です。
今回のテーマは、「愛する人間をエンバーミング出来ると思うか?」でした。 愛する人の死体を切ったり刺したりして、形を整える。 それはとても辛い、苦しい作業なのでしょうね。 まず、愛する人の死を認めるということさえ難しいと思うのです。 このシリーズに出てくる人間達の‘苦しみ’はどれも、とても生々しいです。 愛する者を失う苦しみ、死と対峙する苦しみ、言語の壁に阻まれる苦しみ、自分の望みを叶える為の苦しみ。 どれも身近で、馴染みの無い職業をテーマにしているとは思えない程です。 人間的な苦しみや葛藤は、魅力的ですね。
ちなみに私は自分の死後、死体として長く残ったりしたくありません。 死んでしまったら、一刻も早く消えて思い出になってしまいたいのです。 同じ様に、愛する人の死体も美しくなって欲しくは有りません。 なるならば、美しい灰に、塵になって欲しいです。 綺麗な死体を見てしまったら、未練が振り切れなくなるような気がするのです。 やはり永遠の別れというのは、認めがたい事なのですね。
「鏡の国の人形館」←SDサイト様。大勢の素敵なお子様方が拝見できます http://kagami.moo.jp
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