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2005/02/16(水)
確率
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綾小路君麻呂氏の漫談で、印象深い言葉がありました。 「人間の致死率は100%です」 実に、その通り。 「87%」というドラマがありますが、実際にはどうなのでしょう。 五年以内には確実に、関東大震災が起きるそうですね。 事故や急病、災害の確率を含めて私が一年後に生きている確率は何%なのでしょうか。
リンクさせて頂いているサイトの管理人様で、先日の殺害事件の被害者を御存知の方がいらっしゃいました。 また、スマトラ沖地震での被害者の姪御さんが、メンバーのクラスメイトだそうです。 あるメンバーは、友人の自殺未遂に巻き込まれて大出血を起こしたことがあります。 身近に、幾らでもいるのです。 予想もしない時、予想もしない場所で死んでしまった方達が。 そしてそれは、いつでも自分に起こり得る事態なのです。 人間は何万人もいて、自分はその内の一部でしかありません。 死んでも、ニュースで言えば「死亡者が一名」です。 私が死んでも世界に影響は無く、それは只の運命の終点。 いつか来るものが、早めに来ただけ。 そうやって思うこともあります。 けれど、どうやっても誤魔化すことの出来ない何かがあると思うのです。 私は一人しかいなくて、未来にも過去にも存在しない。 誰かが死ねば、その人と話すことは永遠に出来なくなる。 その事実に対して感じる、悲しみと恐怖。 絶対に割り切ることの出来ない何かが、誰にでもあるのではないでしょうか。 あったら良いと思う、願望かもしれませんが。 谷川俊太郎氏の「在るもの」という詩にこんな一節があります。 「ひとつの 魂の 輪郭 なんという 過酷な曖昧 死と紙一重で」 これを読んだ時はとても切なく、怖くなりました。 生きていることは曖昧で微妙で、とても不思議な状態です。 私という存在、私が認識する世界、しない世界、全てが不思議です。 もっと多くを知る為に、生きていたいです。
「Little Eden」←素材サイト様。可愛くて使い易そうな素材があります http://park1.wakwak.com/~eden/
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