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2005/08/26(金)
脳内残留
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台風到来ですが、皆様御無事ですか? 私の家では、緩んでいたのか瓦が数枚落ちて来ました。
選挙を前にして、連日色々な人が様々な事を話しているのを聞きます。 その中で、例えば小泉氏について「独裁者」とか「出鱈目」とか言う人々。 大学でレポートを書く為に調べた中で、面白い資料が有りました。 脳と発言と、イメージの関係について。 X氏が「Y氏は本当に卑怯な奴だ」と言ったとします。 それをZ氏が聞いていて、「Y氏は卑怯な奴なのか」と思う。 しかし、これは脳の中で処理が行なわれた結果の考察。 まずは認識という課程があるのです。 つまり、‘X氏が「Y氏は卑怯な奴だ」と言った’という状態。 これがZ氏の脳に認識されます。 この時に発言から拾い出されるイメージは、‘X氏’‘Y氏’‘卑怯’。 結果的に記憶される式は‘Y氏=卑怯’です。 しかし、脳には一瞬‘X氏=卑怯=Y氏’というイメージが残ってしまうのです。 これが重なると、Z氏は段々「X氏は何となく卑怯だ」と思い始める。 こういう事が起こる可能性についての、資料でした。
キリスト教にも、少し類似した教義があるそうです。 「悪口を口にした時、それを一番に聞くのは自分の耳」 確かに、そうなのですよね。 ネガティブな言葉は、ネガティブなイメージに繋がる。 それは状況に関係なく、脳に認識される事で当人をもネガティブにする。 そういう事が、あるのかもしれません。
日本では、人を「悪く言わない人」というのは善人だという考えがあります。 確かに、悪い事ばかり言う人よりも、良い事ばかり言う人の方が善人に見えます。 実際には意見を腹中に潜ませているだけかもしれませんが…。 私も、口には気をつけなければ。
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