|
2005/08/29(月)
イズム
|
|
|
言葉の定義について。
[ナツタチ] 童話の主人公。意識を得た創作物。
[ism] 主義・学説・イズム(教義) [-ism] 抽象名刺を作る接尾語の一種 1.行動・状態・作用 2.主義・体形・信仰 3.特性・特徴 4.病的状態 5.-izeで終る動詞の名詞形
ナツタチは原文を直訳すると、 「特別な」「体の」「欠片」で作られた人形になります まあ、体と言っても死体なのでしょうけれど。 しかし、フランケンシュタインなイメージは有りません。 何故なら、その死体というのがどうも獣の物らしいので。 私のイメージでは、人獣混合なぬいぐるみです。 そして、名前を書いておかなければ離れていってしまう魂。 幾らでも替えがきく体と曖昧な記憶。 奇妙な場所と、おかしな人々しか出てこない世界。
理由も結論も示唆も無い、ただ‘物語’。語られるだけの物。 アリスが好きな理由の一つも、物語であるところだと思います。 教育的な意味も、脈絡もない。 どうしてそうなったのかとか、だからどうなのか、ではない。 ああしてこうしてそうなりました、はい、オシマイ。 ナツタチが何で生きているのかとか、それでどうなるかとかは、無し。 ただ語られ、楽しければ続いていく。 子供に語って、続きをねだられるのが最高の物語だと思います。 ルイス・キャロルも「それで?」が無ければ物語を続けなかったでしょう。 それで?が気になる、それだけで、楽しいだけで、意味は無い。 意味が無くても、問題無い。それでいい。そういうもの。
言葉で表現しにくい感覚です。 でも、それがNatutatismの共通の根底のモチーフなんです。 いつか、もっとちゃんと書こうと思っています。
|
|
|