砂の上の文字群
書かれた文字の、全てがほんととは限らない。
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2004/05/20(木) 描きたい描きたい
昨日、二つのイラスト系同盟さんに申し込んできました。それで、その同盟さんの名簿を順番に回ってたんですが、なんとまあ、みんな上手いこと。は〜っ。

もうね、ほとんどが年下なんですよ。下手すると中学生だったりして。自分が中学校の時の絵なんか、もう直視できない。すごいな〜。

でも、不思議と落ち込んだりしなかった。ついこないだまでの私は、とにかく他人の絵を見るのが怖くて怖くてたまらなかったのに。自分に出来ないことを眼前につきつけられて、彼らの才能に憎しみすら覚えていたんだっけ。
いつからこんなに心境が変化したんだろう?今は。とにかく色んな絵を見て、吸収して、もっともっと絵が描きたい。昨日の夜も、たくさんの絵を見て興奮したのか、ずっと頭の中で色んな画風の絵が浮かんできて、いまがばっと跳ね起きて描けば描けるんじゃないか、なんて思ったりした。
でも、目を開けたら、あっという間に頭の中の絵は逃げていってしまうことはわかってたから、じっとこらえてたけど。本当に久々に、描きたいことが自然と浮かぶ、という状態になったなあ。「うまく描く」プレッシャーから、少し逃れつつあるのかもしれない。

勉強で時間が制限されてるからこそなのかもしれないなあ、こういう気持ち。貪り食うように描こうとしてる。


寝る前に、アロイス・カリジェという人の絵本を読む。父が好きな絵本作家らしい。彼が過去に絵本作家になりたかったことがある、という衝撃の事実(笑)を母から聞いたのは、つい最近のこと。私は父が絵を描いてるとこなんか見たことないけど、「けっこう可愛い絵だったんだよ、小さな賞も貰ったことあったし」と母は言う。どうしてやめたの?と聞いたら、「才能がないとわかったから」だそう。そんなものなのだろうか。父にとっては、それはもう、ほとんど他人の心地さえする過去のことなんだろうな。挫折したときの痛みを、彼はまだ覚えているだろうか。しかし、絵本を描いていた父と、現実の厳しさばかり口にする父が一直線上にあるなんて、信じられない。
でも、その絵本を読んでいてふと、今漫画家を目指す私のこと、父の目には、同じようにいつか才能のなさを悟って諦めるとし過去の自分として映っているのかもしれない、とも思った。


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