砂の上の文字群
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2004/07/12(月) 映画の感想
さて、「ウォルター少年と、夏の休日」の感想です。もし観に行かれる方がいるとアレなので、以下隠し文字。

原題は、直訳すると「おいぼれライオンたち」・・・となるのかな?("secondhand lions")一昨日の日記でも言ってますが、この映画の魅力はおじいさん(大伯父さん)二人の魅力によるところ大です。始まってすぐに、ウォルターが大伯父さんたちの家に来てすぐ、セールスマンがやってくるというシーンがあるのですが・・・(この大伯父さん二人はものすごいお金持ち、という噂があるため、セールスマンの来訪が絶えない。)玄関前に座った二人が、無表情のまんまいきなり銃を構え、降りてきたセールスマンの車に「ずどん!」というシーンにほれぼれ・・・。ものすごく息が合った攻撃なんですよ、もう。かっこいい〜っ。お兄さんのほうはぶっきらぼうで肉体派、弟のほうは思慮深い知性派なんだけど、どっちもすごく頑固で、でも人が良くて、大人気ない(笑)昔暴れまわった記憶が忘れられなくて、今でもライオンを(狩猟のために)買って来たり(結局殺さないんだけど)、若者と喧嘩したり、飛行機に乗ってみたり。そして時々は騙されて、変な買い物をしてしまったり。そういう無茶苦茶さに対する爽快感と、彼等が感じてる老いへの焦りに対する切なさが、胸のあたりでぐるぐる回って、だんだん鼻がつーんとなってくる。最後の最後、飛行機で楽しげに無茶苦茶な操縦して、自分の家につっこんで死んじゃうなんて、何てかっこいい、幸せな死に方だろう。最後まで兄弟一緒でさ・・・。事故死は幸せじゃないかもしれないけど、映画途中まで、「病に倒れて甥に見取られて死ぬのとかだったら辛くていやだな、こんなかっこいい人たちが」と思ってたので、ほんとうにほっとした。

もう一つ面白いのが、弟伯父さんが、兄の若い頃の話をウォルターにしてやるところ。このお話が、どう考えても「んな馬鹿な!」とつっこみたくなるような御伽噺。アラビアのお姫様と劇的な恋をしたり、シークの首長と決闘したり。だから、その他の場面ではものすごく自然な映像が、回想?シーンだけは思いきり劇画チックになってる。鮮やかな色がちりばめられてて、アクションシーンもあったりして(そのアクションシーンが、なんとなく可笑しい。)。この回想シーンが、映画全体を凡庸にすることから救ってるのかな?と思った。メリハリがきいてて、良い。俳優さんもおじいさんのイメージを壊さない顔の、かつハンサムな人だった。

それとそれと、これは蛇足だけど、犬とか豚とかライオンとか、みんな名演技で可愛いんだ・・・色んな顔の犬が並んでるところを見るたびに笑ってしまう。


全然しめっぽいとこがなくて、痛快でからりとした映画だった。人間の善意をどこまでも信じてるひとが作った映画だ。見る人が見れば、甘ったるくて陳腐と思うのかもしれない。でも、たまにはこういうのがあったっていいと思う。深刻ぶって、人の悪意ばかりを抉る映画や、暴力と崩壊のイメージを強調した映画だけが深みを持った映画というわけでもないし、たぶん。



・・・さて、勉強しなきゃ。昨日の晩くらいから突然、これからしなくちゃいけないこと、したいことが頭の中をぐるぐる回り始めて、ものすごい焦燥感に駆られてしまった。「こんなことしてて漫画何時になったら描けるの〜」とか、「勉強も絵も中途半端だ、今」とか。けど、頭の中はパニックでも、それがちっとも行動に反映してない。
まずは、HPに裂く時間を減らしたほうがいいんだろうなあ。日記を週記にするか、せめて二日か三日にいっぺんにするか。それより、しばらく読書日記を止めたほうがいいのかもしんない・・・ちょっと考えてみます。


追記:絵部屋、最新の絵のリンク壊れてたんですね(^^;)直しました。


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