砂の上の文字群
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2004/07/26(月) 映画二本
昨日は映画三昧でした。といっても、一本はテレビ、もう一本はDVDなのですが。

まずは、「HERO(英雄)」劇場でやってるとき観たかったんですよ〜、これ。予告の映像がとても綺麗だったから。本編始まってしばらくは、綺麗だけど、なんかストーリーが単純だなあ・・・それとそのアクションはありえないだろ(踊りを模した戦いシーンはとても華麗なんだけど、ちょっと笑えてしまうのはなぜ。明かにワイヤーでつってるたり、CGだったりする場面が目立つ・・・)・・・とひたすら笑い転げてました。でも、一つのお話が実は脚色で、真相はこうなんです、いやそれも違って、実はこうなんです、という枝分かれしていくストーリーだとわかってからは、結構楽しめました。色の使い方が上手だなあ。目も楽しませてくれるし、分かりやすくなるし。
ラストシーンの非情さがいいな。皇帝の決断がああじゃなかったら、一気に醒めてしまうもの。それでいてやたら見苦しく血を吹き飛ばさないセンスも好き。おかげで、どの画面も完璧に綺麗だった。
「初恋のきた道」主演の女の子が出ててちょっと嬉しい。あの子可愛いなあ・・・どうしてあんな綺麗な子がいるんだろう。メインの女の人は・・・浅野温子にそっくりだと思うのは私だけでしょうか。

まとめ。テーマがとっても中国らしいなあ、と思った映画でした(そんだけ?)。「LOVERS」、全然期待してなかったけど、映像美だけ目当てにでも観に行ってもいいかもしんないな・・・。


もう一本は「式日」。庵野さんの脚本で、岩井俊二が主演(助演?)してる。
あんまし出来のいい映画とはいえない、と個人的には思うんだけど(直接的なモノローグがやたら多い。多すぎ。)、こういう精神に来る映画には、どうしても惹かれてしまう。部屋を真っ暗にして、一人で見る。

ああ、こういう小道具の使い方、とても好き。赤色がいっぱい使われてて、主役の女の子はいっつも色んな赤い傘を持ってるんだけど、なかでも100均にありそうな真っ赤な透明傘が、印象に強く残る。
幼稚園のとき、どこかのお母さんに貰ったハッカ飴の袋の中に、赤いのが一つだけ入ってたのですよ。それを思い出した。で、なんだか悲しい気持になる。戻れない駅から呼ばれても、ねえ。

話中盤での主役二人の関係は、私の理想かもしれないなあ。地球と月のようだ。べたべたした恋愛でなく、けれどもっと切実なものがあって、そういうものを抱えつつ、静かに見守る、という。でも、人間が二人、いつまでも一緒にいようとすれば、軌道はどこかで狂ってしまう。離れていくか、ぶつかってどちらも駄目になるか。二本の線路のような関係は、御伽噺でしかないような気がする。最後のほうで、主役の子が「今の女誰よ〜!?」みたいな台詞を吐き始めたとき、ほら、やっぱり駄目だ、と思った。とても残念だった。
最後に救いがあるだけましだけど。それがあまりにもあっけなく安易な救いであっても。

それはともかく。岩井さんがこんなに素敵なおじ様だとは思ってなかったです。ああいう映画作る人だっていうのも頷けるわ・・・。演技らしい演技、というのでもないんだけど、本人の雰囲気がなんとも言えず良い。主役の子みたいに、ああいうおじさんを振りまわしてみたい(というより、無防備に甘えてみたい。子供になって。)・・・。←誤解を招きそうな発言。

また借りて観るかもしれない。けれど、吸引力が強いので、借りるときには気をつけなくちゃ。


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