砂の上の文字群
書かれた文字の、全てがほんととは限らない。
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2005/01/23(日) ビクターの犬
書きなおし日記。とてつもなく長いです。
行って来ました。バレエ「ドン・キホーテ」。
てっきり岡山であるものだと思っていたら、会場は倉敷!山陽本線にゆられてごとごとと出掛けます。んで、倉敷駅で祖母らと待ち合わせ、市民会館までゴー。

この市民会館、倉敷の美観地区やアイビースクエアの側にあるのです。したがって到着するまでに色んなお店や綺麗な景色の前を通るの。とんぼ玉とか和風小物のお店があちこちに出てて、川では白鳥が泳いでて。いいな〜、遊びたい!!!バレエより寧ろ散策したい気持ち(;;)

そんな時間はあるはずも無く、とにかくひたすら歩く歩く。遠いな〜、この段階でちょっと疲れました・・・。けれど、もうすぐ到着という頃、疲労をふっとばすお店を発見。
それは一軒の骨董屋さん。お店の軒先はまあ、ちょっとお洒落なアンティークショップ?くらいの感じなのです。あ、お店の前にビクターの犬(参照画像はこちら。ビクターのHPより。→http://www.jvc-victor.co.jp/company/nipper.html)の置物が飾ってある。可愛いv・・・ん?
うわ〜!!!屋根瓦の上ビクターの犬だらけ〜〜〜!!!(汗)
・・・それはもう、一体や二体なんてものではなく、十数体のビクター犬がずらりとこちらを見下ろしているのです(ちょっと怖い)。時々変な顔のが混じってたり、「メリークリスマス」の看板を咥えてる子がいたり。伯母曰く「ここの人、ビクターの犬好きでね、一生懸命集めたらしいよ」。うん、好きなのはよくわかるけど・・・わかるけど、すごすぎ。地震や台風が来たらどうするんだろう。ちょっと心配になりつつ、お店の中もビクター犬がいっぱいいるのか、それが気になってしょうがないのでした。いつかもう一回見に行こうっと。

・・・で、肝心のバレエ。熊川哲也、という目玉のバレリーナさん(男の人にはバレリーナって呼称使わないのかな?)が割と端正な顔の人だったので、この人が老ドン・キホーテになったらどんな感じなんだろう?大跳躍がすごいんだよ、っていうし、きっと楽しい冒険物なんだ・・・と思いこんでたのです。
全然違いました・・・。熊川さんは聞いたことも無い青年の役(主役だけど)で、ストーリーはこの青年と、綺麗な娘さんのラブストーリー。娘さんの父親が結婚に反対して、別の裕福な男と結婚させようとするのだけど、それをドン・キホーテがとりなしてめでたしめでたしにする、って話。え〜そんなストーリーなん?
ドン・キホーテはほんとに年配の人が演じてるんだけど、おどらないんだ、この人は。それどころか大体端っこのほうにいるだけ。完全に狂言回しなのです。うーん、正直ちょっとがっかり。舞台もほとんどがにぎやかでカラフルで、あんまりバレエって感じがしなかったのです。ほとんどの観客さんが熱狂してる中、ちょっとその熱狂に乗り損ねた感じで少々寂しい。一つ一つの動作のたびに「ブラボ〜」って絶叫するおじさんが余計に感興をそぎます(怒)日本人がとってつけたみたいに大げさな感動をするの、あんまり好きじゃないよ・・・。

でも、熊川哲也さんと、相手役のバレリーナさんの踊りは素人目に見てもすごかったです。他の人と全然違う・・・。重力から解き放たれているかのような軽やかな踊りにびっくりです。あの人たちが人間だと信じるよりは、実は精巧な自動人形で、磁石とワイヤーで動いてるんだ、というのを信じるほうがたやすい。オルゴール細工見てるようでうっとりしました。足が曲がっちゃいけない方向に、苦も無く曲がるのね。ふわ〜。
あと、途中にはさまれた妖精のダンス(ドン・キホーテがみてる夢)の舞台がほんとうに幻想的で綺麗でした。白くてふわふわなの・・・華奢な女の子たちがひらひらひらひら踊ってて、芥子の花とかたんぽぽの綿毛の精みたい・・・。この場面があっただけでも、観に行ってよかったような気がしました。これぞバレエ、だと思うの(><)

そんな感じで、休憩もはさみつつ、三時間弱のお芝居は、疲れたけどそれなりに見ごたえがありました。バレエの動作の一個一個の意味がわかってれば、より楽しめたのかな。
けど、ほんとのこと言っちゃうと、歌や台詞のある劇のほうが好き・・・かも。

・・・うわ。本当に長々しくなってしまいました。最後まで読んでくださった方、お時間取らせてごめんなさい(xx)


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