砂の上の文字群
書かれた文字の、全てがほんととは限らない。
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2005/03/13(日) 季節を塗り替える
ホレおばさんの掛け布団、とでもいいたくなるような白い雪が舞っていた朝。三月なのにね。

ふと思い立って、自分の母校の卒業式の日程を見てみる。卒業して以来、一度もアクセスしなかった大学のHP。
あー、25日かあ。じゃ、こっちに帰ってきてからもうじき一年になるわけね。ふと、引っ越す直前の下宿が浮かんでくる。妙に明るくて、声の響く部屋。カーテンとっちゃったら光がいっぱい入ってきて、四年間が全部光の中に消える感じ。
私が出ていった後、すぐに次の学生さんが入ることになってて、何だかそれがいやだった。これは私の場所なのに!なんて思ってたんだ。

あと十日余りしたら、もうあの近辺に私と関わりのあるものは何もなくなる。季節も一通り巡って、大学時代を埋め終わるね。
ほっとしてるのと、なんとも寂しいのとが、7対3。

本屋に行って、ひっさしぶりに村上春樹を買ってみる。「ノルウェイの森」。薦めてくれた人と、その人に村上春樹を薦めた人(この本のヒロインみたいな人だった)と、二人分の重さがあって読みなおせなかったけど、今ならもう平気なんじゃないかな、と思った。というか、平気になったことを確かめたくて買ったと言ったほうが正しいのかしら。
本屋さんのポップに「史上最大の純愛小説」と書いてあって、ああ、そんなだっけ、と妙に苦笑してしまったよ。純愛、というのはいかなる定義のもとにある言葉なんだよ?とかちょっと心の中で絡んでみたりして。

うーむ、なんでこんなセンチメンタルなことを書いているのだろう?鬱陶しくてごめんよー。春だからね(また言う)。


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