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2005/03/21(月)
沈黙は誠実に非ず。
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↑は、今日やったバイトのお仕事の中にあった文章に書いてあったこと。福田恆存の「演劇入門」だったかな。言葉で何でも通じるのと思ってる人と同じくらい、沈黙を尊ぶ人も極端なのだって。黙ってても考えていることが伝わる、と思っているのは、自分をあまりにも信じすぎているのだそう。思いあがりなのだって。 大事なのは、言葉の持つ主観性客観性のギャップを埋める努力・・・か〜。ふむ。 自分のこと言われてるみたいだ、と思って反省(でも、伝えるべきことを言葉で伝えるのって、本当に面倒だ。勝手に伝わらないかな〜、とか思っちゃう。超能力者じゃないんだから無理だわね〜。)。忘れないようにここにメモ。とても良い文章だったし、そのうち読んでみよう。
「ベルヴィル・ランデブー」という映画(外国アニメの)を観に行く。おばあさんが、誘拐された自分の孫(競輪選手なんです)を助けに、「ベルヴィル」という不思議な街に乗りこんでいくお話。 面白かった・・・!全編笑いっぱなし・・・だったけど、なんかちょっとカルチャーショック。笑いの種類が、黒にちかい灰色。一瞬ギョッとしてから笑ってたもの。
街の景色とか、部屋の様子がとても好き。ペン画のようなタッチで、ところどことひん曲がってたり、何重にも線が重なってたりするの。色も、面ごとにぱきっと色分けされてなくて、インクが滲んだような塗り方になってるから、ほんとに絵が動いてるみたいなんだ。懐かしさを呼び覚ますような感じ。 ・・・それに対して、キャラクター造形の強烈なこと!!もんのすごいデフォルメ。一度観たら忘れられない・・・(汗)唯一、主役と準主役級のおばあさんたちは愛嬌があったかな〜(でも強烈。見た目も、性格も)。カートゥーンネットワークのアニメが好きな人なら、多分とても好きになれる映画・・・だと思う。あと、ご老人が元気な映画が好きな人にも。元気過ぎるけど。 あ、でも、絶対これは大人向き(前のほうの子供は、やや呆然としてた。)だわ。
そこかしこにちりばめられた小物の使い方(おおっ、そう使う!?と一々びっくり。)や、何となく物悲しげな音楽も素敵。もう一回観てもいいかも・・・(岡山は、金曜までの上映。シネマクレールですよ!お暇な方はいかがでしょう?)。 「レモン飴と思ったら真ん中に抹茶味の飴が入ってた」とか「チョコレートの中に、ソーダ味の粉が仕込んであった・・・」みたいな、一筋縄でいかないところが魅力の映画でした。
予告編で、色々また観たい映画を探す。「山猫」、「アンナとロッテ」(ふたりのロッテ、の映画化バージョン・・・かな?)、「バッド・エデュケーション」、「真夜中の弥次さん喜多さん」あたりが気になるなあ。 「ヴィタール」は諦めました。予告編で挫折。幻想的な映像も、浅野忠信も、Coccoの主題歌も、と〜っても良さそうなんだけど。 ・・・グロいシーン、やっぱりあるのね。その脇腹から出てる内臓、仕舞って下さい、みたいな(号泣)。えーん負けた・・・(TT)
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