砂の上の文字群
書かれた文字の、全てがほんととは限らない。
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2005/03/27(日) 笑えばいいってものじゃない・・・
父と共に、たまたま新聞で見かけた画家さん(じゃなくて、イラストレーターさんかな?)の絵を見に出かけてきました。

会場は、古いアパートの一室。ドアの表は白塗りで、裏はカラフルに塗り分けてあった。壁は真っ赤!うへえ・・・。

とりあえず思ったこと。描いてるご本人がインパクト強すぎ(汗)。画家はおしなべて浮世離れしてるものだ、と思ってた私が悪いんだけど、知り合いの若い女の子にずーっと大声でセクハラまがいの発言をしてるの聞いちゃうと、ちょっとなあ・・・(−−;)うーん、生理的拒否感が拭えなかった(ご、ごめんなさい。)。

でも絵は、クールでなかなか良かったです(えらそう)。ん、と・・・感じとしては、新聞にある一枚漫画(批評系の)みたいな絵。絵の具のチューブと、そこからはみ出す絵の具を使って、色んなイメージを生み出すシリーズが好きだったな。灰色の絵の具はカメレオン(水曜日は灰色を着るんだって英語で書いてあった)に、緑の絵の具は目玉だけ出してる蛙になっていた。ユーモラス!

中に、一枚だけ雰囲気の違う絵があって、これが一番心を掴む。「ノアの箱舟」のモチーフを使ってるんだけど、傾いた家の窓からオールが出てて、洪水の中を航海してるの。周りは灰色や茶色っぽい雲や水没した電信柱。よく見てると、灰色の中に赤い色が使ってあって、とても不思議な気持ちになってしまった。周りの音や壁が消えて、その絵と私だけがそこに在る、という感じ。雲が迫ってくる音が、ぐおおおおん、って聞こえてくるような気がした。
ポストカード、欲しかったなあ。小さくしたら印象変わっちゃうかもしれないけど。

じいいっと絵を見てると、画廊のおじさんがあれこれ話し掛けてくる。「どうですか?」とか「どこが気に入った?」とか「この絵はこういう計算がされてるんだよ」とか。こういうとき、意味不明な笑いを浮かべて「あーそうなんですかー」としか言えない自分が嫌い。つまらなかったみたいじゃないか・・・。
別に、気の利いたことを無理して言う必要はないけれど、考えてることや感じたことを、すばやく言葉にして相手の前に出してみせる技が欲しいです。焦れば焦るほど言葉が奥に隠れてしまう。
 少なくとも笑いに逃げちゃ駄目だと思う。バイトのときにも思ったけど、こういうのってほんと、馬鹿みたいだ。はー。

帰り道。柳川に寄って、しばし川と鮒の群れを眺める。魚も木も川も、「私ってどう?」なんて聞いてこないから、楽だ(駄目思考!)。


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