砂の上の文字群
書かれた文字の、全てがほんととは限らない。
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2005/04/03(日) 悪夢も吹っ飛ぶ素敵な絵
悪夢の洪水でうなされっぱなしの朝。一番怖かったのは、自分が新聞紙の間の広告のような紙に変身して、ぐしゃぐしゃに折りたたまれているって夢。耳とか腕とか、元に戻そうって思って動くたびに「ばりばりばり」って音がするの。怖くても声は出ないし。ぎゃー。

・・・そんなこんなで、ややテンションも低く起きてきたら、突如「倉敷三越に行かない?ワイルドスミスって人の絵本原画展、やってるんだって」との誘いが。
わいるどすみす〜。だれ?という感じだったけど、絵本の原画展なら行ってみよう!で出発。久しぶりの三越です。あと一ヶ月で閉店なんだよね。買い物に行ったことは数えるほどしかないんだけど、倉敷方面に遊びにいくときいつも見てたものがなくなるの、寂しいなあ。失われるピースはいつだってかわりがきかない。

会場に一歩足を踏み入れたら、もう一緒に行った母や祖母のことも忘れてしまいました(こら)。あああああ、大げさかもしれないけど、一人の人間の頭の中に、こんなに美しいものが詰まってるなんて信じられない。優しい目の動物達(虎と熊の顔が一等好きだ)、色とりどりの衣装に身を包んだ魔法使いや子供たちが紙一杯にかかれてて、それをひとつひとつ見てるだけでも胸が苦しくなるくらい綺麗なんだけど、よく見ると一つ一つのものの中に、細かい点や花や線がいっぱい描き込まれてて、それがまた音楽みたいで素敵なんだ。色彩に酔う。

子供部屋で、寝る前に部屋の中のぬいぐるみや玩具を見てたら、それらがぼんやりにじんで、かと思ったら色んな夢の衣装をつけて、一緒に遊びに連れてってくれるような、イメージ。枕元にこの人の絵本があったら、きっととびきりいい夢が見られると思った。朝みた気持ち悪い夢なんて、一瞬で吹き飛んでしまった。

綺麗な絵を描く人や、言葉や音楽を生み出せる人たちっていうのには、世界はどんな風に見えるんだろう。どうやって美しいものを捕まえるんだろう。一度でいいから、これからの人生のなかでそういうエキサイティングな経験をしてみたい。自分の持つ何かで、自分が美しいと思う瞬間を縛り上げて、真空パックにしてしまいたい。ほんと、一度でいいんだけど。できるといいな。

会場を出たら、もうだいぶ前に見終わったらしい母たちが待ってました。あ・・・ごめん。「もう、すっごくよかったよ〜!!!連れてきてくれてありがとう!図録とポストカード買うよ私は!!」なんて興奮してる私に対して、母は「うーん、母さんはもうちょっとシンプルな絵がすきだわ・・・」と言い、祖母に至っては「そんなじっくり見るほどのもんでもなかったかも」という感想でした(涙)。ああっそんな(><)ま、人の好みはそれぞれだから、しかたないか。でもちょっと、しょぼん。


なにはともあれ、やっぱり絵を見るの、楽しいなあって思った一日でした。
あ、図録は、色が変わってて良さ半減だった。あの独特の雰囲気は印刷じゃだめなのか〜。


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