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2004/10/22(金) 新潟地震
新幹線が脱線した、とアナウンサーが言う。
その映像が流れるが、暗すぎてよく見えない。

東京は震度3くらいで揺れたらしいが、
こちらでは何も感じなかった。いつもと同じ夜だ。
阪神大震災の時も、他の地方の人は多分
こんな感じでテレビを見ていたんだろうな、と思う。

遠くで災害が起きていて、その映像が流れて
でも自分は安全なリビングでテレビの前にいる。
ああ、大変なことが起こった、沢山の人が死ぬな
と思うけれど、体の奥では自分は安全だと感じている。

自分の身に降りかかった時とは違う。肌はざわめかない。
つまりは所詮他人事なのだ。
テレビを見ず新聞を読まなければ、存在しないに等しい。

けれど、あの震災を体験し、
その後の日々を生きた経験が、私に想像させる。
震災が起きた瞬間に、分かれる生と死。
偶然に誰かが生き残り、偶然に誰かが死んでゆく。

水が、ガスが、電気が止まる。
トイレが流れない。風呂も洗濯も無し。
食事は配給のパンか冷たい弁当。そして、夜は暗黒。

家でのんびり「トリビア」でも見ながら
暖かい夕食にありつく日々は、なかなか戻ってこない。
家族が亡くなったなら、それは永遠に戻ってはこない。

そういうことを、多少は想像できるようになった。
それでも明日からまた、新潟の状況とは関係なく
働いたり遊んだりして過ごす日々が続くのだろうけれど、
きっと時々思い出す。

空爆で家族を亡くしたイラクの人々や
イラクで死んでいった若い米軍兵士の家族や
9.11で死んだ人々、その家族
コロンバイン高校事件で死んだ高校生達の親
阪神大震災で死んだ僕と同姓の女性

その誰とも会ったことはないけれど
だから、会ったことのある、
関わったことのある人の死とは違うのだけれど
きっと時々思い出す。

私たちの代わりに、死んでいった人たちのことを。


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