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2004/11/02(火)
BODY
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実は、「離見の見」を体得した時には ある意味理想的な環境があった。
朝起きて、朝食を食べて稽古場に行き 一日中稽古。そして風呂に入って寝る。
これが3週間くらい続いた果ての 奇跡的な「離見の見」の体験だった。
睡眠以外の全ての時間が 役者することに捧げられていた。 今考えると、非常に幸福な状態だった。
これに比べて現在の日常はというと 多くの時間が演劇以外のことに奪われ 残っている時間と体力はごく僅かである。
4月の森崎進も、こんな状態だったはずだ。
ネットニュースで、世の中の有給取得率が どんどん低下している、という記事を読む。
リストラで人が減ったにもかかわらず 仕事が増えてきていることの結果だそうだ。
どうやったら「離見の見」が可能になるのか? その回路を手に入れたのは、すごい喜びだった。
だけど、それを可能にするためには カラダをそこまで持っていかなければならない。
それが分かっているにもかかわらず カラダには別の疲労がたまっていく。
カラダで反応できないから 脳でコチョコチョつまらないことを考える。
まあ、悪循環、というやつである。そして、 このジレンマをどうするかが、今回の課題である。
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