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2004/03/15(月)
リフレイン
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ニュートラルは 前回公演「ふしぎのとも」で 1999年から4年ぶりに再起動した。
また始めるにあたって、 久しぶりに帰ってきてくれたのが 宣伝美術担当の向井余史子さんである。
ニュートラルの芝居作りは まず最初にタイトルが決まって そのタイトルのイメージを中心にして 集まった役者が即興稽古を繰り返し、 最終的に大沢がシーンを構成する形を取る。
タイトルを決めた後 大沢が最初に深い話をする相手が この向井さんである。
http://www.flossolis.com/hi/images/flier_shizukaL.jpg
上記のURLを開いてみてほしい。
この「静かな場所」は、 作品自体もニュートラルにとって エポックメーキングなものとなり、 いろんな方から褒めてもらったのだけれど、 このチラシに対する反響も、かなり大きかった。
今でも色んな人の記憶に残っているらしく 某演劇学校の宣伝美術講座でも取り上げられている。
このチラシがどう凄いのか、 書き始めると止まらないので何も書かないが 作品作りでつまづいた時には今でも 時々取り出しては、しばらく眺めている。
向井さんは、プロのデザイナーである。 NYに住んでグリーンカードを取得して 日本の企業の米国向けサイトを作る仕事をしている。
もちろん、プロ=天才ではない。 けれど、向井さんは僕の知り合いの中でも 本当の天才の一人であると思っている。
そんな向井さんとも NYに行ってしまってからは 一緒に仕事をする機会がなくなってしまったが 再起動することを伝えたところ チラシのデータを送信してもらう話になった。
この時ばかりは、技術の進歩に感謝した。 そして、何かニュートラルを立ち上げた時の気持ちが 蘇ってくる気がした。
時間は一直線に進むばかりではない。 時間は繰り返す。そういうこともある。 人生の中で、それは多分初めての感覚だった。
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