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2004/03/16(火) 変わらない人
向井さんに続いて
もう一人、帰ってきた人物がいる。

ニュートラル初期の中心俳優、織田誠次郎。
実は前回公演「ふしぎのとも」に出演するはずが
予定が合わずに、今回やっと実現の運びとなった。

彼は「音楽が呼んでいる」から
名前を本名の「森崎進」に変えて活動すると言う。

落ち着いた名前に変えるのは
槍魔栗三助から生瀬勝久へ、を思い出させる。
織田=森崎氏はもともと
生瀬勝久座長時代の劇団そとばこまちにいた。

生瀬氏からはかなり買われていたらしく
それは生瀬氏・山西淳氏・八十田勇一氏との
4人芝居に出演していたことからもうかがわれる。

そとばこまちを退団して
ニュートラルに出演するようになってからも
生瀬氏から「帰って来いよ」コールがかかってきて
悩んでいた姿を覚えている。

多分彼は、役者として
色々と大きな仕事をしてそれで食べていく
という道を選ぶことも出来たはずだと、私は思っている。

けれど、彼はまず、身近な人間を大切にした。
売れるために東京に行くとか、そういう道を選択しなかった。

そういう生き方もある、と思うし
売れてる人間より才能の有る奴は沢山いる、
ということも肌で感じてきて知っている。

ニュートラルは劇団ではないし
解散したりすることもなく、
マイペースで活動を続けていくつもりである。

才能があっても、
様々な事情で今は活動が出来ない。
そういう人たちが
いつでも帰ってきて関われる場所として
あり続けたいと思っている。

バンドの再結成みたいなものだろうか。
でも、以前の姿の再現、ではない。
新しいメンバーと一緒に、新しい曲をやるのだ。

それにしても
森崎進は変わらない。
ブランクがあっても、名前が変わっても。
相変わらずヘンな動きをしながら歌う。
それを、何だこいつ?と見ている若手の表情が楽しい。


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