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2004/03/22(月) ウルトラマーケット
大阪城ホールで芝居を観た。
ていうか、ホールの倉庫で芝居を観た。

演劇関係者の間では話題になっていた
ウルトラマーケットでの初めての公演。

南河内万歳一座の定番
六畳一間シリーズの1本
「二十世紀の退屈男」である。

久しぶりに、暗い道を通って
「この先に劇場なんてあるの?」
「本当に芝居なんてやってるの?」
という一抹の不安を抱えながら劇場に向かった。

そういうのが実は
小劇場演劇の楽しみの一つだったことを思い出した。

知らない初めての場所に行って
知らない初めての劇団の公演を観る。
知らない初めての人たちの顔を、1〜2時間眺める。

南河内万歳一座を初めて観たのが
この「二十世紀の退屈男」の初演だった。

味楽智三郎、河野洋一郎、岡田朝子の主役トリオ
鈴木鉄馬、西野勝広、原謙二郎の肉体派トリオ
そして飛び道具系の松下安良(すべて敬称略)など、
かつてこの作品に出演していた人々の顔を思い出した。

初演の会場は確か、
できたばかりの扇町ミュージアムスクエアだった。
当時のミュージアムの内部の雰囲気も
同時に記憶の底から蘇ってきた。

再演、というのはこういう効果もあるのだな
と思った。

帰りに一緒になった女子高生3人組が
風呂場のシーンの話で盛り上がっていた。
そうそう、そうだったそうだった。
すごく盛り上がって、「南河内に入ろう!」
と誰かが言って、「体弱いから無理だろ!」
という話になったことを思い出した。

小劇場ブーム、というものがあったことを
久しぶりに思い出した。
バンドブームとか、みんなあちこちで
ヘンなことをやっていた。

ウルトラマーケットでの次の公演は
これまた伝説の大規模な群衆劇の再演らしい。

かつて梅田に、キャッツシアター
と呼ばれる劇団四季の仮設劇場があって
その隣に立てられたテントで上演された、
当時の小劇場オールスターキャスト出演の
なんかやたら人が出てくる芝居である。

それを観てまた、懐かしさに浸ってしまうのか。
そういえば2月に観たくじら企画の「密会」も
初演時に衝撃を受けた作品の再演だった。
最近、あの頃の名作の再演が続いている。

そういう流れに何か意味があるのかどうか
よく分からないが、観ていると色々なことを思い出す。
記憶再生装置としての演劇、という言葉が浮かぶ。

なんじゃそりゃ?と自分にツッコミながら
懐かしさとそれ以外の感慨のようなものを
自分の中で分類できるのかどうか、という疑問がわく。

ますますよく分からない。
難しい言葉を使いたがる自分についていけない。
そういえば「構造と力」という本が流行った。
フーコーとかデリダとか、色々流行った。

とりとめもなくどんどん思い出していく。
記憶再生が止まらない。この日記も果てしなく続く。

当時私は何を思っていたのか。
それを再生したらどうなるのか。
今の私に何かの影響を及ぼすのか。

3時間睡眠が続くおかげで、脳の調子がおかしい。
何かが制御できていない気がする。

こんなの書いてないで早く寝ろ、と頭の中で声がする。
本当にその通りである。眠くて仕方ないのに書いている。
矛盾である。人間の矛盾である。矛盾だらけである。

こうやって今書いていることも、現実かどうか微妙である。
明日の朝この日記を開いてみて、全てをはっきりさせよう。
それではそれまで、おやすみなさい、私。


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