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2004/03/04(木)
遠くまで。
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えー、昨日は「音楽」と私についてだったので、 今日は「呼んでいる」と私、について書いてみようと思う。
何が私を呼んでいるのか? いやいや、何も呼んでない。ハメルンの笛吹きはいない。 ただ私自身が、「呼んでいる」と思っているだけである。
何故私は「呼んでいる」と思ってしまうのか? 呼んで欲しいからか? 何に?
多分それは、私を遠くまで連れて行ってくれる何かだ。
遠く、というのは物理的な意味に限らない。 体が旅することは、心が旅することの一形態である。 「音楽があれば、ここにいたままでも旅はできる」 と、W・ヴェンダースも言っている。
歳を経るにつれ、分かってきたことは 遠く、あるいは辺境といった場所は実は 自分の心の中にあるのだということ。
そこへは、どうも一人では行けない気がしている。 一人で行ったら、帰ってこれないかも知れない。 いつも、一緒に行ってくれる誰かを探している。
つまりはそれゆえに、 「呼んでいる」と思ってしまうのかも知れない。
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