|
2004/04/05(月)
照れ屋さん清さん
|
|
|
舞台美術の清花也さんは、照れ屋さんである。
飲み会とかになると、清さんは良く喋る。喋り続ける。 自分が関わった劇団の将来についてビジョンを持っていて それを語り始めるともう止まらない止まらない止まらない。
そんなに良く喋るのに、例えばしらふの集まりがあって 「自己紹介しましょう」とかいうことになって 最初に当てられたりしたら、当てた司会の人をキッと睨む。
清さん自身によると、 この「キッ」は「キル」のキだそうである。 つまり「殺す!」という目つきで睨んでいるわけだ。
だけど、清さんは可愛い人なので、 睨まれてもそれほど怖くない。 怖くないが、清さんの頭の中では血みどろの殺戮が 行われている可能性だってあるわけである。
清さんのつくる舞台美術にも、同じことが言える。
一見どこか可愛い感じがする。別にあからさまに 「かわいいもの」が存在するわけではないが なにか独特の可愛い感じがすると同時に、 その裏にはどこか「キル」的なものが漂う。 ちょっと一筋縄じゃいかない感じ。
そんな清さん大絶賛の岡崎京子の「へルタースケルター」が 今年のなんとか漫画大賞を取った。 そういえば、メガネをかけた清さんは 見た目少し岡崎京子に似ている。
絵は可愛いのに描く世界は怖くて痛い。 そういうところも少し、似ているのかもしれない。
|
|
|
|