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2004/05/18(火)
永遠の一日
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押井守の「イノセンス」を観た。 美しい映画だった。
なんだかんだ言って、 押井作品はわりと観ている。 で、結局今でも一番好きなのは 「ビューティフルドリーマー」だ。 あれはとにかく、設定が良かった
学園祭の前日、という一日が 何度も繰り返されてゆく・・・。
175Rが ジュンスカイウォーカーズを リスペクトしてる、みたいな記事を どこかで読んだ。
ジュンスカのメジャーデビュー曲は 確か「全部このままで」だった。
全部このままで今のままで この時間がずっと続いて欲しいと 思えるような一日を持っている人間は 幸福であると思う。
けれどそんな一日は その後の日常の中にフラッシュバック のように襲来して裂け目を生じさせ 今の自分はあのときに比べて 楽しくない喜びがない何もない などという考えを植えつけてゆく。
一瞬の絶頂とその後の倦怠。 再び絶頂を味わおうともがくが 同じ時間は二度と戻らないことを 思い知らされるばかり・・・。
こうなると トータルでプラスマイナスで そんな一日を過ごしたことが 幸福だったのかどうか、 分からなくなってくる。
けれどもやはり死ぬ時には 自分の人生に そんな日があってよかったと 思うに違いない。
「全部このままで」な一日が永遠に続く 「ビューティフル」な夢を夢見つつ、 もがき続ける一生である。
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