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2004/05/22(土)
山崎
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明日、山崎に会いに行く。 会うのは初めてだ。顔も知らない。
とある場所のスターバックスの前の 小さなラジカセから音楽が流れていた。
しばらくその曲に聴き入ってから カウンターに行ってラテを注文し レジを打つ女の子にお願いしてみた。
「今あそこで流れている 曲の名前を知りたいんですけど。」
爽やかで明るくて感じのいい彼女は すぐさまラジカセに向かうと CDを取り出した。
そのCD、いやCD−Rには 青いマジックでこう書いてあった。 <山崎 クローズ用 色々・・・>
「・・・これは山崎が曲を集めて作ったもの ですね。明日なら本人シフト入ってるんで、 番号教えてもらえれば電話させますよ?」 「あ、そうですか。じゃあお願いします」
ラテを飲み始めて5分後、
「今、山崎に電話したんですけど、 曲名分かりました!」 「え、もう?ありがとうございます!」 「それでですね、山崎が言ってるんですけど このCDお貸ししましょうか?また都合の いい時に持ってきてもらえればいいんで。」 「え?・・・いいんですか?そんなにしていただいて」 「・・・なんかね、嬉しいらしいんですよ、本人が。 だから、良かったらお貸ししますって言ってるんですけど。」 「・・・そういうことなら、ぜひお借りします」
私には、山崎の気持ちが死ぬほどよく分かる。 逆の立場だったら、私も間違いなく同じことをしただろう。
時間をかけて捜し歩いた末に巡りあった、大切な曲たち。 その選りすぐりをパッケージして、バイト先で流す。 「これ、なんていう曲ですか?」 その一言ほど嬉しいものはない、少なくとも私にとっては。
で、それが一週間前の出来事。 明日はCD−Rを返しに行く。
山崎は、いや、山崎さんは シフトに入っているだろうか? ちょっとブリティッシュ・ロックについて 語りあいたい気がしてるんだけれど・・・。
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