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2004/05/08(土)
映画館派
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ビデオをレンタルする習慣が無い。 だからDVDプレイヤーも買ってない。
映画は映画館で観る「映画館派」である。 映画館で、一人で観ることが多い。
最近は、一人で映画を見に来る人が増えた。 それが別におかしなことではなくなった。
北村薫氏が、小説を書く理由として 「人間はたった一つの人生しか生きられない という運命に対する反抗心からです」 みたいなことを書いていたが、 映画とか芝居を観る理由の一つも 多分そういうことになるのだろう。
生きていると 別の人生への扉が見える さらには開きかける瞬間というのが あったりする。
しかし、人生は一つしか選べない。
なにかそれは とてつもなく理不尽なことのように思えてくる。 人間には想像力がある。 けれど肉体や現実はその想像力を超えられない。
で、映画がある。 一つしか選べない代わりに、 別の人生をパッケージに詰めて見せてくれるし、 上手くいけば主人公になりきることだってできる。
そして私の場合、自分の部屋だと そういうことが上手くいかない。
ビデオが終ってブラウン管に自分が映ったり まわりがいつもの部屋だったりしたら すぐに冷めてしまう。
映画館に出かける行為そのものが 非日常への道行きとなっている。 だからどんなに技術が進歩して便利になっても、 映画館はいつまでもなくならないで欲しいものだ。
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