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2004/06/18(金) 見る人は、見ている。
ドラマ「すいか」が賞をとったらしい。

小林聡美が主演で、ターゲットも若者ではなく
脚本家も無名で、当然視聴率は低かったようだ。

しかし、私はずっと見ていた。
素晴らしいサントラも速攻購入した。
見てない人は本当にかわいそうだなと思っていた。

テレビドラマでも、芝居と同じことが言える。
人気のあるものが良いものとは限らないし、
人気の無いものの中にも、素晴らしいものがある。

なんでこんなドラマが?と思うようなものが
視聴率が良かったりして、時々疲れる。

まあでも今は
ビデオ・DVDリリースというのがあるので、
「木更津キャッツアイ」のように、
後からきちんと人気が出てくる場合もあって
そういう時は、ほっとする。

思えば、例えばアニメの中でも
「ガンダム」とか「エヴァンゲリオン」とか
それ以前とそれ以後で
何かが変わってしまうような作品というのは
最初は物凄く視聴率が低いのだけれど
再放送されて人気が上っていく、
というパターンだった気がする。

その点、芝居というのは
「あれ、凄く良かったよ!」
という噂が広がったとしても、
なかなか再演できないところが難しい。

それにしても、
「すいか」のプロデューサーは素晴らしい!
よくぞあの企画を通したものだ。
テレビの世界にもまだ
こんな人が残ってるんやな〜と、
頼もしく思えた。

ああいう人が小劇場界にもいてくれたら
と思う。
ああ、誰か素晴らしい
プロデューサーがついてくれんやろうか。

それでひたすら作品作りに専念できるなら
創ることにだけ時間を使えるなら
関西ベストと言えるキャスティングで
無茶苦茶面白いものを作って見せるのに。

とかブツブツ言っていても始まらない。
生きている時間は、案外少ないと、時々思う。

そりゃあ平均寿命は結構長いし
寿命的にはまだまだ
人生が残っているのかも知れないが、
やりたいことをやっておける時間というのは、
いつ終ってしまうか分からない。

別に刹那的に生きるというわけではなく
かといって毎日を大切に大切に大切にと
うるさく強調したいわけでもなく、
ただ、時々「メメントモリ」タイムを持って
緊張感を持ちつつ、でも時々リラックスして
毎日同じような日が続く気がしても
実はもう二度と同じ日はやってこないのだと
一日一回は肌で感じ、
家にはおいしいお茶を置いて
たまには外でおいしいものを食べ
好きな曲を大音量で聴くための夜のドライブと
自分が住んでいる町を少しだけ美しく感じるための夜の散歩と
死ぬまでどこにも書かない誰にも話さない秘密の時間と
自分にぴったりの枕と、時々聴きたくなる海の音。

それから「すいか」のような、
誰かに大事な話をするように、丁寧に作られた作品。

そして、大切な、具体的な、生きている、誰か。

そんな誰かと、「すいか」とか
「ビッグフィッシュ」とかの話をする。
夜が更けてゆく。

何年か、あるいは十年に一度の
このまま人生が終ってもいいんじゃないだろうか?
と思えるような時間。

自分でも何を書いているのか、よく分からない。
明日死んだら、まるで遺書みたいな文章だ。
まだ、死にたくないな。
やり残したことが多すぎる。

元来、忙しくするのは好きじゃないんだけど
時間が足りないので忙しく動かざるをえない。

夏休み。
水をまいた後の、涼しい風。
昼寝する。
風鈴の音、遠くなる、少しずつ。

眠りの中へ。
夢の中で、何かを思い出す。
切実で、泣きたくなる、大切な何か。

明日目覚めた時、それを覚えていたとして
それからどうするのか?自分に訊いてみる。


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