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2004/06/23(水) ふたり。
関西小劇場界の天才は、青木さんと深津さん
というのは数日前に書いたが、
昨日、クロムの稽古の帰り、
森下君やワレタさんと喋っていて思い出した。

もしかして天才?な若手二人と言えば、
これはもう間違いなく
デス電所の竹内君とヨーロッパ企画の上田君
ということになるだろう。

もしかして?というのは
まだあまり作品を観てないからに過ぎなくて、
ではどう天才かというと、
まあ結局は作品を観てもらう以外ないのだが。

竹内君はやはり
常軌を逸した変態ボキャブラリーと
矢継ぎ早なアイデアの豊富さが魅力でしょう。
そして、デス電所は役者さんもみんな変!

上田君は新機軸です。
私はこういう演劇人を初めて見ました。
理系でパズル思考で情緒や主題から最も遠く
ヨーロッパ企画の役者さんは、みんな普通!

なんだかよくわかりませんが
僕的にはすごく褒めてます。注目の二人です。

ところで、話は変わりますが、

昨日、帰りに電車に乗っていて
向かいの席で楽しげに喋っている
森下君とワレタさんを見て、
私の隣に座っていたチヒロ君が
「なんかお前ら、付きあってるみたいやな!」
と、わざと妬ましそうな目つきをしていた。

こういう奴っているよな、とその時思った。
クラスの誰か、男の子と女の子かちょっと
仲良よさげに喋っているだけで
「付きあってるんちゃうか?」とか言う奴。

チヒロ君も実はそういう奴やったのかと
何か妙に感心して「がんばれ、チヒロ」と
心の中で応援しようと思ったけど、やめた。

前にも書いたが、劇場にしろ映画館にしろ
カフェや食堂にしろ、一人でいてもOKな
場所はそれなりに増えてきた気がするのに
「ふたり」=幸福な状態
「ひとり」=寂しい状態
という、そうか?と思うような価値観は
まだまだ支配的なのであるな、と思う。

たとえば、昨日行った場所の話をしていて
「一緒に行った人が言うにはぁ」とか
「一人で行ったわけじゃないんだけどぉ」とか
こっちが訊いてもないのに訊きたくもないのに
わざわざか無意識にかは知らないが
異性と一緒にいたことを強調することの
いたたまれない感じはなんなんだろう。

もちろん、二人は楽しい。

けど、本当に楽しい状態の二人というのは
実はものすごく稀である。
だからたとえ見た目が楽しそうでも
死ぬほど羨ましがるようなものでもない。

とか言ってると
またまた、本当は羨ましいくせに
とか言う人が必ずいるが
そもそも本当に楽しい時間というものは
二人の秘密に属する領域のものである。

秘密でなくなった時点で
何かが失われることを知らない人は
恐らく本当の快楽を知らないまま
一生を終えるのだろう可哀想だけれど。

奇跡的な出会いというのは、そうそう無い。
それを待つ時間のほうが長い、
というのが正解だと思う。

一人の時間の積み重ねがあってこそ
二人の時間が本当に楽しいわけで
一人である不安から逃れるためだけに
二人の時間があると考えるのは余計寂しい。

だからこそ、待つ時間も楽しめなければ
という気がしている。
そして今日も、いつもと同じ
いつもと違う街を歩く。


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