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2004/09/11(土)
ラブリーリタ/ハリーポッター/スチームボーイ
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●ラブリーリタ
カンヌ・グランプリの「ピアニスト」のハネケ監督に 影響を受けたという女性監督の作品。 これは掘り出し物だった。
「とにかく主演女優が始終不機嫌なのが凄い!」と どこかに書いていたのを見て足を運んだんだけど、 確かに、主人公の女子高生は毎日父親から 「また不機嫌顔か!」と怒られている。
この、何を考えているか分からない表情が気になる! しかも、無表情のまま時々猛烈な無軌道ぶりを発揮!
そしてラスト10分の、怒涛の、驚愕の展開。 まさに、この映画は「地獄の季節」そのものだ。
●ハリーポッター
1作目と2作目は、「ホームアローン」の クリス・コロンバスが監督だったから期待度ゼロだった。
しかし、この3作目は名作「天国の口、終わりの楽園」の 監督が担当するというので、どういう流れでそんな マイナーな監督に代わったのかは不思議だったが、 ちょっと期待してみた。
で、やっぱり3作の中では一番面白かった。 久し振りのゲイリーオールドマンも良かったし ハリーが時々イヤな奴に見える描写も楽しかった。
そしてなにより後半の 伏線が生きてくる巧みな展開の中に、 映画の楽しさが詰まっていた。 そして、ハリーが父母を求める気持ちを乗り越えて 一人で運命に立ち向かっていく心の変化が その展開と一致していて気持ちよかった。
監督が代われば変わるものだな、と思った。
あと、ハーマイオニーのピンクのパーカーが 商品化されていた!確かに、今回の衣装ベスト1!
●スチームボーイ
「アキラ」以来の、大友克洋久し振りの長編作品。
はっきり言って、物語が単調すぎて 映画としてはそれほどでもない。
ただ、後半に向かうにつれ「スチーム城」がどんどん 制御が効かなくなって暴走して巨大化していく様は はっきり言って昔の「アキラ」と全く変わらず、 超能力と機械の違い以外全く同じと言ってもいい位で 本当に大友克洋という人は、こういう展開が大好き なんだなあと、妙に感心してしまった次第。
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