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最新の絵日記ダイジェスト
2006/10/22 大沢@旅日記、引越しました!
2006/09/09 大沢@旅日記、引越します。
2006/09/06 アンジェラ症候群。
2006/09/05 そう言えば、あの映画で。
2006/09/04 夏休みが終わり、学校が始まる。

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2005/12/29(木) 大掃除の作法。
まず、家中を見渡し
どこか1箇所を集中的に磨く。
そこだけを、徹底的に美しくする。

その後再び、家中を見渡す。
美しい一つの点に対して
他の全てのものが汚れすぎている。
バランスが悪い。

他の全てのものも
同等に美しく磨かなければならない。
結果として家全体が美しくなる。
大掃除の、始まりである。

2005/12/28(水) 女優、石原さとみ。
つかこうへい活動再開後の最高傑作は
冨田靖子&筧利夫版の「飛龍伝」であるが
その後、女優が牧瀬里穂、石田ひかり
と交代して、どんどん駄目になっていったという。

この「飛龍伝」を今上演するとして
主演にふさわしい女優は誰かと聞かれたら
石原さとみは、その最有力候補となるだろう。

大河ドラマ「義経」では静御前役に抜擢され
大人しく品があって可愛いからなのだろうと
うっかり簡単に考えていたが、義経と離れ離れに
なった後に見せるハイテンションな演技に驚いた。

侮れない女優である。
グリコのCMでへんてこな表情を披露している。

http://www.glico.co.jp/pocky/cm/index_p.htm

を見れば分かるが、このシリーズの主演は
柴咲コウ、妻夫木聡、そして石原さとみである。
彼女がどのように評価されてきているのか
今頃になって気付いた・・・。

テレビをつけると、石原さとみが出ていた。
番組名は「おじいちゃん・本当のことを聞かせて
〜石原さとみと小野田寛郎の戦争と平和を巡る旅」

あの、戦後30年近く、終戦を知らないまま
フィリピンの密林で暮らしていた小野田さんと、
戦争を知らない撮影当時18歳の石原さとみが、
小野田さんが訓練を受けた静岡の陸軍中野学校
二俣分校と、フィリピンに旅立つ直前の数日間を
過ごした沖縄を訪れて戦争を語る、という企画。

マスコミが嫌で、帰国後結局ブラジルに行って
あちらで農業を始めて暮らしていくことにした
小野田さんが、テレビに出て戦争のことを語る。
その相手役として、石原さとみが選ばれた事に
画面を見ながら、なんだかものすごく納得した。

彼女はなかなかに正直で率直な人間だ。
演技について、「涙を流す芝居をする時には
今までで一番悲しかったことを思い浮かべなさい」
と言われて、そんなに悲しかったことってないなぁ
私って幸せに暮らしてきているなぁ、と思いました
と答えるあたり、嘘の無い瞳に好感が持てる。

小野田さんの話は時折、想像を絶する。
けれど、目の前に本人がいて、喋っている。
日本に戻った当時の映像中の、小野田さんの表情と
現在の表情との落差に、とてつもないものを感じる。

それを、石原さとみが聴いている。
聴いてもやっぱり分からない、と漏らしながら
それでも思ったこと尋ね、答えに耳を傾けている。

彼女がそこにいるおかげで、小野田さんの話が何故か
遠いどこかのおとぎ話ではなく、
少しだけ身近な話に思えた。

2005/12/27(火) こんな夢を見た。B
映画館で予告編を見たせいだと思うが
今話題の二人が、夢に出てきた。

ブラッド・ピットと
アンジェリーナ・ジョリーが
私の家に泊まりにやってくる。

その家は、田舎の一軒家で
周りには田園地帯が広がっていて
私が幼少時代に住んでいた家に似ている。

ブラッドは上機嫌で
アンジェリーナは浮かない顔をしている。
こんな田舎に私を連れてきて、
と思っているようだ。

アンジェリーナは思っている。
いつかはブラッドと別れることになるだろうと。

誰でも最初は私を好きになる。
でも、付き合っているうちに飽きられてしまう。
あるいは重荷に感じて去っていってしまう。
そのうち歳をとり容貌が衰えれば
私を好きになる人などいなくなる。
その時私は、本当に空っぽになってしまうだろう。

ブラッドは、なんとなく何かに気がついて
アンジェリーナをこの田舎の家に連れてきた。
ここで、彼女の心が軽くなるのではないか?
明るく振舞いながら、心の底でそう願っている。

私は、そんな二人のために何をするべきか。
とりあえず、今夜の夕食は何にするべきかを
さっきから考えている。

2005/12/26(月) これは何ですか?
藤本由紀夫さんと西宮大谷美術館による
「美術館の遠足9/10」で
展示されていた作品の一つ。

恐らく、これが置かれた部屋を
発見できずに通り過ぎた人も
大勢いるのではないだろうか。

この作品は、写真のとおり
白い磁器の皿の上に、オルゴールの本体が
無造作に2つ、置かれているだけのものだ。

これを見て、デュシャンの「泉」のような
レディメイド作品を連想する向きもあろうが
あくまでこれは、サウンドアート作品である。

観客は、2つのオルゴールを手に取り
次々にネジを巻いて、皿の上に戻す。

あとはもう、
そこで起こることをただ楽しめばいい。

鑑賞するには、行動し、耳を澄ます必要がある。
静かな作品が並ぶが、観客には能動的な態度と
皮膚で音を感じるような敏感さが必要とされる。

ゆったりと過ごしつつ
次第に感覚が研ぎ澄まされていく。

美術館はそもそも、
我々をそういう体験へと
誘ってくれる場所だということを
思い出させてくれる展示会である。

2005/12/25(日) クリスマスはキリストの誕生日。
フリー百科事典
『ウィキペディア(Wikipedia)』より

○クリスマス(英:Christmas,Xmas)とは、
 イエス・キリストの降誕(誕生)を祝う
 キリスト教の記念日・祭日である。

・・・そうそう!みんな、なんか勘違いしてるぞ!

○新約聖書には、イエスの誕生日に関する
 記述は無く、これは定かではない。
 さらに12月25日は真実味に欠けている。
 聖書中の記述からして、一般には10月1日か
 10月2日が誕生の日と推測されている。

・・・へえ、そうなんだ。

○現在のサンタクロースの赤い服などのイメージは、
 司祭服の色に由来する、もしくは
 コカ・コーラ社が作ったものだと言われている。

・・・え?コカコーラの赤?なんで?

バレンタインデーは不二家の陰謀だったが、
クリスマスはコカコーラの陰謀だったのか。
でも、クリスマスにコーラ飲む習慣無いし、
どのあたりが陰謀なのか全然分かりません。

ところで、昨日の日記に関して
舞台監督の塚本さんから情報メールが。
打上花火さんは塚本さんと同い年だそうで
50代ではなく、まだ40代とのことでした。

だけど、とにかく舞台の上では若い!

とはいえ、4月には梅田芸術劇場で
舞台「おもろい女」を約20日間上演する
森光子は現在85歳である。

ちなみに、
吉永小百合が60歳、黒木瞳は45歳。
それなりの年齢だけど、二人とも美しい。

女優さんは、女優であるという自覚によって
長きにわたる美しさを手に入れてしまうものらしい。

2005/12/24(土) 関西最強、打上花火。
クリスマスに花火、の話ではない。
アングラ芝居、の話である。

現存する関西の小劇場劇団の中でも
最古参と思われる未知座小劇場の
本当に久しぶりの公演があった。

上演記録を見る限り、本公演としては
1996年の第36回公演以来だから、
9年ぶりのお目見えである。

打上花火さんと曼珠沙華さん。
女性の2枚看板の熱い熱い演技と
哲学好きの作・演出、闇黒光さんの
難解に見えて遊び心満載の台本が炸裂する。

こういう芝居を観たのは
本当に久しぶり、という気がする。
そして一番嬉しかったのは
私が尊敬してやまない関西最強の女優、
最後のアングラ・アイドル、
打上花火さんが健在だったことだ。

2時間半という長丁場だったが
私はずっと、打上花火さんの一挙手一投足に
目を奪われっぱなしだった。

女優2人だけの芝居である。
旗揚げが1975年というから
お二人とも恐らく50歳代のはずなのだが。

とにかく徹頭徹尾、動く動く動く。
長台詞の連続なのに、滑舌が凄い凄い凄い。
そして、歌あり、タップダンスあり
台詞は数ヶ国語に変化しつつ、まるで音楽のよう。

ハラの据わった、テント対応型の声は
全身を響かせているような力強さがある。
そのエネルギーに圧倒されて、若者の暴れ芝居が
薄っぺらで力の無いものに思えてくる。

そして、打上花火さん独特の
踊り?とも取れる動きの美しさに
思わず見とれてしまう。
何故そんな動きになるのか意味不明ながら
人々の目を釘付けにしてしまう魅力を放っている。

すべてレベルが高く、かつ変幻自在である。
まさしく超高速で回転するコマのごとき演技は
関西最強であるとここに断言する。

次はいつ観ることができるのか分からない。
今回見逃した人は、可哀想というほか無い。
関西演劇界の至宝、打上花火さんは健在であった。

2005/12/23(金) 美術館の遠足 9/10
阪神電車・香櫨園駅から徒歩5分のところに
西宮大谷美術館がある。

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展と
美術館の遠足・一日だけの展覧会の年2回、
必ずこの美術館を訪れる。

私の絵本好きは、
ここでは多分触れたことは無いが
書くとものすごく長くなって
日記ではなくなるので書かないのだと思う。

絵本を作りたい
という気持ちは以前からずっと持っていて
これは多分何らかの形で実現するだろう。

で、ここでは今日行ってきた
美術館の遠足9/10について書く。

サウンドアーティスト藤本由紀夫さんは
関西が世界に誇る才能の一人である。
藤本さんについて知りたければ
名前で検索すれば色々出てくるはずだ。

今年は入り口で「audio picnic」
という丸いシールを渡される。
観客はそれを体のどこかに貼って、
館内を自由に歩き回る。

鍵のかかっていない全てのドアの向こうに
展示物が用意されている。
観客はさながら泥棒のように、機械室や倉庫の
ドアを次々と開きながら進んでゆく。

機械室の暗闇の中で
戻ってくる誰かの吐息が聞こえる。接触する。
むこうに、レーザーの微かな赤い光の線が見える。
近づくと、オブジェが小さな音を立てて動いている。

時間限定のものもあって、
すべての展示物を観ることができるとは限らない。
友人たちと一日、だらだらとここで過ごす人もいる。
あがた森魚やはじめにきよしのライブがあったり
入場料500円で、一日いても楽しめる。

いつの間にか9回目である。
最初の頃は、展覧会当日なのにまだ会場の片隅で
作品を作っていて、それがまた面白かった。

大阪造形センターの講座で知り合った
シャトナー研などの空間装置を手がけている
チプラスタヂオのはしのちなつさんとは
よくここで顔を合わせた気がする。

今年は、魔人ハンターミツルギ君に会った。
私がこの美術展について熱く語ったことを
覚えていてくれて、足を運んだらしい。

この「美術館の遠足」は
関西の表現に携わる人間なら
必ず一度は足を運ぶべき展覧会である。

10年間、毎年1日だけの企画も
来年で遂にファイナル、10/10である。
開催日は、5月27日の土曜日だ。
行かないと後悔する、と私は思う。

2005/12/22(木) もうすぐクリスマス。
1年が速い。

人間の体感的な1年の長さは、
1歳時の1年間を1とすると
2歳以降はその年令分の1になるらしい。

歳をとるごとに年々加速していく。
20歳なら、1歳時の20倍の速度で時が進む。
60歳の1年は、1歳時の60分の1しかない。

クリスマスがまた来た。
このあいだ去年のクリスマスが終わったばかりなのに。

そういえば去年は、ネットで知り合った人に
素晴らしいクリスマスアルバムを紹介してもらった。
そして今はもう、その人とは疎遠になっている。
だけど、アルバムは今聴いても素晴らしい。

変わるものと変わらないもの。
時間は止まらないし、誰もが歳をとる。
歳をとることが「悪くない」と思える瞬間もある。
そんなことも思い出すのは年末だからか。

今や、年末歳末の英語訳がクリスマスである。
遠くから近づいてくる鈴の音は、
そりではなく、来年が近づいていることを知らせる。

写真は、とある島にあるクリスマスツリー。
順番に、3色に変化していくところを撮影。
あとから彩色処理をしたわけではありません。

2005/12/18(日) 浅田真央と安藤美姫。
毎日新聞「世界の真央、異次元」
朝日新聞「浅田真央、別世界の魅力」

「別世界」とか「異次元」とかいう表現が踊る。
なんと大袈裟な、と思う人もいるだろうが
決勝での彼女の演技を、TVでリアルタイムで
見た人々にとっては、納得の見出しであろう。

彼女が登場すると、
そこはもう「異次元」の「別世界」になってしまう。
新聞記者は、正直にその印象を言葉にしただけだ。

彼女を他の選手と
決定的に隔てているものは何か?
一つは「手足の細さ」、そしてあの「顔」だろう。

これまで、フィギュアスケートの選手といえば
手足ががっちりしてむっちりした体型というのが
特に日本の選手の場合の一般的なイメージだった。

ところが、浅田真央の手足は、棒切れのように細い。
どこに筋肉がついているのか?分からないくらい細い。
なのに、滑りも回転も安定している。筋肉が無いのに何故?

バレリーナのように細長い手足の彼女が
氷上であのような動きができるというのは
どう見ても物理法則に反しているような気がしてくる。

さらには、筋肉が無い=トレーニングをしていない
=努力をしていない感じがするにもかかわらず
次々と高等テクニックを繰り出す不思議さ。

そして、あの顔。
大きく驚いたように見開かれた瞳は
緊張しているのかいないのか、何を考えているのか。

2位のスルツカヤがノーミスで演技を終えた時も
他の選手が真剣な眼差しで見守る中、
何故か彼女が一人だけ、ニコニコ笑って見ていた。

明暗が分かれてしまったのは、安藤美姫だ。
これからは浅田真央時代になっていってしまうのか。
だとしたら、安藤美姫時代はとても短い。

2005/12/16(金) こんな夢を見た。A
最近見る夢は何故か、芸能人が出てくるものが多い。
いやいや、知り合いが出てくる場合もあるにはあるが、
実際ここでは書けない内容のものも多いわけで・・・。

自分は学生で、
演劇部で本番前の稽古をしている。

役者の中に、B'zの稲葉浩志がいて
顔はカッコいいのに表情が乏しいため
演出からボロクソにダメ出しされている。

彼は皆に隠れてバンドもやっていて
私だけがそれを知っている。

客が5人くらいしかいないライブハウスで
唄う彼の声を聴いたこともある。

私は彼にこっそり
「芝居よりバンドで行けば?」
とアドバイスするのだが、
彼は「俺は、芝居がやりたいんッス!」
と熱く語り、厳しいダメ出しに耐えている。

だが、芝居は全く上手くならない。
唄えば驚くほどの力量なのに
演技は全く話にならない。
なのに彼はまだ、演劇を選び続けている。

そんなこともあったな、と回想している私。

12月絵日記の続き


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