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2005/12/24(土) 関西最強、打上花火。
クリスマスに花火、の話ではない。
アングラ芝居、の話である。

現存する関西の小劇場劇団の中でも
最古参と思われる未知座小劇場の
本当に久しぶりの公演があった。

上演記録を見る限り、本公演としては
1996年の第36回公演以来だから、
9年ぶりのお目見えである。

打上花火さんと曼珠沙華さん。
女性の2枚看板の熱い熱い演技と
哲学好きの作・演出、闇黒光さんの
難解に見えて遊び心満載の台本が炸裂する。

こういう芝居を観たのは
本当に久しぶり、という気がする。
そして一番嬉しかったのは
私が尊敬してやまない関西最強の女優、
最後のアングラ・アイドル、
打上花火さんが健在だったことだ。

2時間半という長丁場だったが
私はずっと、打上花火さんの一挙手一投足に
目を奪われっぱなしだった。

女優2人だけの芝居である。
旗揚げが1975年というから
お二人とも恐らく50歳代のはずなのだが。

とにかく徹頭徹尾、動く動く動く。
長台詞の連続なのに、滑舌が凄い凄い凄い。
そして、歌あり、タップダンスあり
台詞は数ヶ国語に変化しつつ、まるで音楽のよう。

ハラの据わった、テント対応型の声は
全身を響かせているような力強さがある。
そのエネルギーに圧倒されて、若者の暴れ芝居が
薄っぺらで力の無いものに思えてくる。

そして、打上花火さん独特の
踊り?とも取れる動きの美しさに
思わず見とれてしまう。
何故そんな動きになるのか意味不明ながら
人々の目を釘付けにしてしまう魅力を放っている。

すべてレベルが高く、かつ変幻自在である。
まさしく超高速で回転するコマのごとき演技は
関西最強であるとここに断言する。

次はいつ観ることができるのか分からない。
今回見逃した人は、可哀想というほか無い。
関西演劇界の至宝、打上花火さんは健在であった。


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