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2005/03/12(土)
睡眠障害サーチエンジン
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スガシカオのライブに行った、と書いたが 僕が行った神戸国際会館の前に 大阪城ホール2days、というのがあって 本人がインフルエンザで延期になったらしい。
どおりで、立ち見がいっぱい並んでいたはずだ。
彼は、よく病気に罹るらしい。 最初のMCで、「最近、睡眠障害で」と彼は言った。 「昨日も2時にやっと眠れると思って、目が覚めたら まだ5時だった。そんなのが毎日続いてる」という。
どうやら今の僕と近い状態にあるらしい。 こちらは睡眠が、超長かったり超短かったり ずっと不規則なまま時間が過ぎていくのだが。
先日、夜遅くカラオケに行った。 僕の座った位置はドアの真正面で ガラス部分から外の通路がよく見える。
そこで、10万曲あるという 分厚い冊子に目を通していると 外の通路を90歳くらいの腰の曲がった老婆が ゆっくりと移動していくのが見えた。
時刻はほぼ真夜中である。 真夜中のカラオケに老婆。
驚きを隠しきれず、そこにいた人々に 自分が今見てしまったものについて話した。
「次に通った時には、必ず教えてくれ」
そう言われて、カラオケに集中できないまま ぼんやりとガラス越しに外を眺めていると 反対側から、通路を戻っていく老婆が見えた。
今度はすかさずまわりにそのことを伝えると みんなは息を呑んで、その老婆のゆるやかな 移動を注視した。
老婆のすぐ後ろには、店員がついていて 移動を介助している様子だった。 「介護保険」という言葉が浮かんだ。
「介護保険」のきくカラオケ。 「介護保険」のきくプールバー。 「介護保険」のきくナイトクラブ。
未来はきっとそんな風だ。 みんな大人になれないまま年老いて 長生きするつもりは無いとか言いながら 結局寿命を全うして生きていくのだ。
などと、 現世批判的な気持ちになりかけていると また、あの老婆が店員に付き添われて 移動していくのが見えた。
トイレか?トイレが近いのか? 店員か?イケメンだから介護されたいのか? それが目的でここにいるのか? それとも歌うのか?歌っているのか?
なんだかもう曲選びなど どうでもよくなってきたところで 僕の視線が、あるページの上でぴたりと止まった。
「カステラ」
この続きは、また明日。
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