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2005/03/23(水)
彼女のいない世界で、生きてゆく。
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イ・ウンジュ自殺のショックから なかなか立ち直れない。
いや、別に普通に生活はできているのだけれど 胸の奥にずっと、暗いわだかまりがくすぶっている。
ネットで彼女に関する情報を集め続ける。 生前の、インタビューに答えている記事もある。
彼女は休日には、ずっと家にいるのが好きだった。 出かけることなく、本を読んだりビデオを見たり。 そんな風にして、ひたすら家の中で過ごすという。
今読んでみると「ひきこもりがち」という言葉が 当てはめられるのかもしれない。どうでもいいけど。
例えば近い将来、ネットがとてつもなく高速化して ハイビジョンクラスの映像を配信できるようになって 家でミニシアター系の映画も観られるようになれば 僕もほとんど出かける必要が無くなるかも知れない。
ビデオ化されそうにない映画や、 小さな劇団の芝居が好きなので それらに触れるには 出かけるしかないので出かけてきたが 好きな劇団もどんどん少なくなってきたし 家でそんな映画が観られるなら映画館は必要無い。
理想は、ひきこもりがちなイ・ウンジュと ソファに座ってマイナー映画をだらだらと観続ける休日。 テキトーなご飯を食べて、昼寝うたた寝をして 起きてちょっとカードでゲームをしてお茶を飲んで、 またポーランドやウズベキスタンの映画を見始める。
あるいは、同じ部屋にいて別々の本を読んで 読み終わったら交換して、後で感想を言い合ったり。
そんなこんなのすべてが 例え空想であっても、そういう理想の世界の全てが イ・ウンジュと共に消え去ってしまった気がする。
もう、心地良く引きこもることはできない気がする。 さようなら、イ・ウンジュ。
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