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2005/03/08(火)
ああ、もう百年経ったんだな。
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夏目漱石の「夢十夜」は 女の人に枕元で読んで欲しい小説ベスト1だが、 中でも一番好きな話の中に、このフレーズがある。
「ああ、もう百年が経ったんだな。」
ちょこっと違っているかもしれないけれど 確か、こんなフレーズだったと思う。
人間なかなか百年も生きることは無いのだけれど この感じは、なんとなくよく分かる気がする。 とても好きなフレーズだ。
こういう、きっと誰もが感じているのだけれど 言葉にできなかった感覚を言い当てることが 物書きの仕事であるように思う。
スガシカオの歌詞の中にも そういうフレーズがあって感心した。 よくこういうことを歌詞にできるなと思った。
芝居でもぜひ、そういう感覚を味わいたいものだ。
で、とりあえず、今年最大の期待作がやってくる。 しりあがり寿:原作、天野天街:演出の 「真夜中の弥次さん喜多さん」が、それだ。
同じ原作の、宮藤官九郎の初監督映画も 近々公開されるらしい。 なんだ、みんなしりあがり寿が 大好きなんじゃないか!と嬉しくなる事態である。
そして、芝居のほうは、 以前に上演された超名作・二人芝居 「くだんの件」と同じキャスティングである。 もの凄く楽しみである。
しりあがり寿のマンガには 「もう百年が経ったんだね」みたいなフレーズが ぽつりと出てくる。そういう感じと、 天野天街の世界とは、すごくマッチするだろう。
ああ、週末が楽しみだ!! 難波の精華小学校(小劇場)に駆けつけよう!!
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