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2005/04/28(木) JR宝塚線、またの名を福知山線。
僕が毎日利用していた路線。

だから、あそこがどこの場所なのかも
TVを見てすぐにはっきりと分かった。

あの列車に僕が乗っていた可能性とか
知り合いが乗っていた可能性とかいうのは
それなりにあったと思うと、やはり怖くなる。

生と死は紙一重で、明日死んでも不思議ではない。
そんな、決まり文句のような言葉が
突然リアリティをもって迫ってくる。

ハンドルを握ったまま死んだ、疲れ切った運転手。
月曜日の朝、既に入社した頃の仕事への希望は失せ、
気がつくとまた、オーバーラン。激しくなる動悸・・・。

人減らしとサービス競争で、人間が疲弊してきている。

そもそもあの路線は、
月に2〜3回は必ず朝のラッシュ時に延着が発生して、
ダイヤが守られていないという印象があった。

だけど、運転手は運転手で、ダイヤを守ろうと必死だ。
ダイヤが守られていないといっては怒られ、
ダイヤを守ろうとするプレッシャーから事故が起こる。

例えば、飛行機が欠航になったり時間が遅れても
人はどこかで「まあ、落ちるよりましだ」と感じて
心の中に諦めのような気持ちを持つことができた。

一方、電車は落ちることが無いから、これまで、
ダイヤの乱れを「仕方ない」と諦める人は少なかった。
けれど、これからは事情が変わってくるのだろう。

当然、出口が近くても1〜3両目に乗る人は減り、
オーバーランした後スピードを上げずに延着しても
なぜかほっと胸をなでおろす人の姿が見られるだろう。

しかし、それでスピード社会が緩和されるわけではない。
個人がスローライフを目指しても、社会はまだまだ
スピードを求めている。早く、早く、もっと早く・・・。

そして事故が起こって、犠牲が出て、人は思い出す。

本数が増え、便利になったダイヤの裏には、
「スピード」や「便利」といった言葉の裏には、
多かれ少なかれ危険が潜んでいるのだということ。

そして今や誰もが、明日事故に遭っても不思議ではない
社会に、私たちは生きているのだ、ということを。


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