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最新の絵日記ダイジェスト
2006/10/22 大沢@旅日記、引越しました!
2006/09/09 大沢@旅日記、引越します。
2006/09/06 アンジェラ症候群。
2006/09/05 そう言えば、あの映画で。
2006/09/04 夏休みが終わり、学校が始まる。

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2005/05/31(火) OS再インストール。
PCがどんどん不安定になってきて
新しいソフトをインストールできず
しまいには毎回異常終了する始末だ。

で、思い切ってWindowsを
再インストールすることにした。
作業自体は1時間半ほどで終了。
しかし、ここからが長き道のりだった。

各種設定のやり直し、
バックアップデータのインポート、
周辺機器の再接続等々、
結局10時間以上かかってしまった。

疲れ果てたが、
今はPCを買ったときのごとく
サクサク動く操作感に大満足!!
この勢いで、ホームページの大改造に
取り掛かります。

もちろんこの日記はこんな感じのままだけど
他の部分に大きく手を入れて
楽しめるページに変えていきます。
こつこつ作業を進めるので、待ってて下さい!

2005/05/30(月) イ・ウンジュに、会いに行く。
「バンジージャンプする」と
「スカーレットレター」が
ほぼ同時に公開されている。

まずは、「バンジージャンプする」を観に行く。
これから観に行く人は、ネタバレするので注意。

「バンジージャンプする」は、妙な映画だ。
竹中直人が褒めていたので、妙だろうとは思っていたが
イ・ビョンホンが主演でこういう企画が通るところが
韓国映画の強みというか、面白いところである。

映画館に入ると、まわりのほとんどが
イ・ビョンホンに会いにきたおばさま達だ。
彼の本当に爽やかな笑顔を見ていると
「愛していると言ってくれ」の頃のトヨエツを思い出す。
苦悩する表情といい、「合コンで口数の少なかった奴
が、最終的にもてる」という法則の見本みたいだ。

イ・ウンジュを好きになってしまう
イ・ビョンホンに感情移入してしまう。
ところが、映画は突然、
本当に唐突に17年後へ飛ぶ。
イ・ウンジュは死んでしまっている。
回想シーンも少なく、全然出てこない。

ただ、時折、彼女の声が響く。
死んでしまった後も、彼女は存在し続ける。

これは、生まれ変わりを描いた映画だ。
しかも、ちょっと変わった形で。
予想を超えた事態に苦悩するイ・ビョンホンの表情が
後半を占める。観ているほうもストレスが溜まっていく。

ところが、最後に、
彼女の生まれ変わりとイ・ビョンホンは
手を取り合って崖からジャンプする。
また生まれ変わって出会うために。

この、最後の死のジャンプの後に
イ・ウンジュの声が響く。
死んでなお、あらゆる場所に存在するイ・ウンジュ。
僕は完全に、「本当に」死んでしまった彼女の
天国からの声としてそれを聴いていた。

そんな映画の見方をしたのは、初めてかもしれない。
作品の内容を超えて、イ・ウンジュだけを感じていた。

2005/05/26(木) 久しぶりの日記。
2週間ぶりに、日記を書いている。

暴力的に忙しかった4月を経て
時間が化学変化を起こしていくような、
めくるめく感覚に包まれた5月が
スピッツの曲とともに目の前を過ぎてゆく。

年下の女の子と知り合いになる。
20歳そこそこなのに、落ち着いている。
一見、女優の小雪さんのように
すらりとして、おとなしげなのだけれど
実はやたらとよく喋る。

この、喋りの技術がすごい。
空気を読む才能があるというか
初めて喋った相手ともすぐに仲良くなる。
漫才のようにも聴こえる語り口と
クールな外見のアンバランスが面白い。

ところで、彼女の家にはテレビが無い。
パソコンも無いし、新聞も取っていない。
もちろんビデオなど見ることも無く
そもそも映画をあまり見ないという。

・・・皇族ですか?
と訊きたくなるけど、口調は漫才風だ。

映画三昧の僕には信じられない環境である。
それでは一体全体彼女の家には何があって
何をして過ごしているというのだろうか?
いや、そもそも何が楽しくて生きているのか?

そういう疑問をオブラートに包んで
投げかけてみたところ、返ってきた答はこうだ。

「旅です。」

旅だ。
ちなみに、この日記のタイトルは
「大沢@旅日記」だ。
だけどしばらく、旅のことを忘れていた。

彼女は、思い立ったら旅に出るという。
電車に飛び乗って、それからどこで降りるかを決めて
どこに泊まるか決まったら、携帯サイトで宿を調べる。
思いつきで行き先を変更し、気に入ったら連泊する。

そんな旅行が趣味だという。
行った先ですぐ、誰かと仲良くなる。
そして色々な話をする。それが楽しいという。

そんな話を聞いて、すべてが腑に落ちた。
テレビもパソコンも新聞も必要無いわけだ。
そして、そんな旅をする自由を持たない人々のために
テレビやパソコンや新聞が存在するのではないかと思うと
すべてをぶち壊して旅に出ようかとも思ったが
そんな必要はないということに気がついた。

JRが不通のため、阪急に乗る。
車内の感じが違うせいか、乗っている人たちまで
何かが違って見える。すべての人が面白い。
なぜ人間はこんなに面白いのかと思う。
毎日見ていても飽きない。
毎日同じ電車に乗っても、毎日が新鮮だ。
時間が化学変化を起こしている。

すべての人が旅をしている。
乗っていた電車が突然脱線するかもしれない日常。
そんな日常の中で、誰もが叫びだしもせずに
列車のシートに腰掛けている。
眠っている者さえいる。どんな夢を見ているのか?

そして、僕も眠る。夢を見る。
目が覚めると、どんな夢だったか忘れている。
忘れても悔しくない。起きていても、夢を見ている。

2005/05/12(木) スピッツが、一番。
「歌謡曲」という言葉が、まだ生きていた頃。
ヒット曲・名曲をコンスタントに放ち続けて
一時代を築いた売れっ子作曲家・筒美京平が、
「今、一番気になる作曲家は?」と訊かれて
すぐさま名前を挙げたのが、草野正宗である。

最近コンサートづいている。
これも4月だけど、スピッツのライブに行った。
1月に出たアルバムも全く聴かないまま
何の準備もなく会場へと向かった。

当然、知らない曲ばかりが続いた。
けれど、初めて聴く曲も、すっと入ってきた。
そして、改めて歌詞の巧みさに唸った。
伸びるボーカルの高音が、突き抜けていた。

また来たいと思った。
アルバムも買ってしまった。

バンド結成18年だそうだ。
なのに初々しさを残している。
曲の中に、必ず小さな挑戦や冒険がある。

演奏中にベース振り回して壊したりとか、
予想外の展開もあったライブ。
その余韻は、まだ続いている。

2005/05/11(水) 一人で走る、高橋尚子。
藤井隆と乙葉が婚約したというニュースが
中村獅童と竹内結子が結婚するというニュースで
かき消され気味だ。

双方の人気度からして仕方ないなぁ、
とかそんなことより気になるのは
高橋尚子が小出監督から離れる、というニュースだ。

私は、連想ゲームで「がんばれ!」と言われたら
いついかなる時でも「高橋尚子!」と叫んでしまう
そんな人間だ。

だから彼女が
「競技人生は残り2〜3年。監督に守ってもらえる
環境から抜け出して、自己責任で走ってみたい」などと
口にすると、胸が苦しくなってくる。

そうなのだ。スポーツ選手の場合、
選手でいられる期間は限られていて、誰もが
心のどこかでそのことを意識しながら日々勝負に挑む。

あと2〜3年。
そのことを意識しつつ、日々を精一杯過ごす。

選手であることを終えた後の人生が
見えてきたのだろうか。だからこそ、
独立して自分の力を試したいという気持ちなのか。

あれだけの記録を出しても、
選手でいられるギリギリまで、自分を追い詰めて
力を出し切ろうとする、その姿を見ていると
同時代に高橋尚子がいて良かった、と思う。

結婚するのは多分、案外簡単だ。
大変なのは、続けていくことだ。

有名芸能人同士の結婚など珍しくともなんともない。
でも、数年が経過した後に別れてしまうカップルも
結構多い。芝居のように段取りがあるわけじゃないから
続け方が分からなくなるのかもしれない。

いかにして続けていくのか。
走ること、芝居をすること、何かを作っていくこと。
高橋尚子も頑張っている。私も、頑張ろうと思う。

2005/05/10(火) 黒木瞳と山口智子
この2人は、現在のところ
「いつまでたっても若々しい」女性の
代表選手として支持されているらしい。

本当は、最近写真集を出した松田聖子
(電車の吊り広告が水着!)も入れるべきかも
知れないが、とりあえずはこの二人にしておく。

黒木瞳は、デビュー当時は大好きだったが
しばらくたって嫌になり、年を重ねるにつれて
その嫌味さが抜けてきて、また好きになった。

最近のドラマでは、
どんどん駄目になっていた野島伸司が
久々に放った軽いタッチの「ゴールデンボウル」。
金城武と黒木瞳が、2人とも芝居がかってる分
息がぴったりだった。

息がぴったりと言えば、
やはりキムタクと山口智子の「ロングバケーション」
だろう。最近のスマスマ・スペシャルでキムタクが
「今だから言えるけど、マジで恋愛感情あった」と
告白していたが、やっぱりそうだよな、と納得する。

役者同士息がぴったりの
組み合わせを見るのは本当に楽しい。
私自身、そういう顔合わせの幸福感を求めて
芝居を続けているのかも知れないと思う。

ちなみに、ロンバケ以降、山口智子は私の中で
日本の女優ランキング、不動のナンバー1だ。

やたら出演しまくっている黒木瞳に対して
山口智子はCMをぼちぼちやる程度で
「向田邦子の青春」で向田邦子その人を演じた以外
ほとんど役者の仕事をしていない。

人気絶頂で一歩身を引いたからこそ
山口智子には「伝説」と呼びたくなる気品が漂う。
山口百恵によって完成をみた「絶頂における引退」
スタイルの、応用型とも言える身の振り方だ。

一方、キンキキッズの番組を観ていると
ラストコンサートを行うピンクレディーが出ていた。
この差は何だろう?早く辞めておけばよかったのに。
どうしてここまで続けてきてしまったのか?と思う。

若くして死んだからこそ、永遠に美しいモンロー。
年老いてもなお、気品を保ち続けるヘップバーン。

色んなタイプの人がいる。
色んな年の重ね方がある。

どうすれば、いつまでたっても若々しくいられるのか。
私には、なんとなくその法則が分かる気がする。
しかし、それを知ったところで仕方がないことも分かる。
それは知識ではない。精神の形に関することなのだ。

分からない人には一生分からないし、
分かっている人には説明する必要がない。ただ、
世の中には山口智子や黒木瞳のような人もいるし、
そうでない人も大勢いる、という事実があるだけだ。

ただ、いくら若い服装をしていても
電車の中で化粧する時点でそもそも駄目だとか
そのことだけでも常識として定着すればと思うが、
これもまた、分からない人には一生分からないこと
なのだろう。

最後に、最近何度も見てしまう
山口智子出演のイオンのCMページを紹介しておこう。

http://www.aeon.jp/with/singing/tvcm/index.html

2005/05/08(日) 公園と、図書館と、美術館。
連休中、天気のいい日には必ず公園に行った。
車を走らせて、行った事のない遠くの公園にも行った。

ニュートラルのチラシを作ってくれている
NY在住のデザイナーさんのブログを読んでいると
向こうには、大きな公園がたくさんあることが分かる。

狭い国土のうえに、経済優先の都市計画なので
この国には公園がとても少ない。

広々とした公園と、小川と噴水、そして木陰とベンチ。
敷地内には図書館と、小さなギャラリーがあるといい。

晴れた日には散歩。バトミントン。あるいは木陰で読書。
暑くなれば、小川で水遊び。雨の日には図書館かギャラリーへ。

どこに住んでいても、近くに気持ちのいい公園があって
誰もがゆっくり過ごすことができる居場所があれば
色々なことがいい方向に進んでいくように思われてならない。

NYのセントラルパークでは、2月頃、
クリスト&ジャンヌ-クロード夫妻のインスタレーション
『The Gates ザ・ゲーツ』が行われていたらしい。
公園内の道(37km)に7500の門(鳥居みたいなもの)が並ぶ。

別にそんな大層なものじゃなくても
偉い人の美術作品を高い金を使って置かなくても
近所に住む人たちや、美術を志す若者たちの作品を
公園やギャラリーに置いて誰でも見られるようにすればいい。

小学生1000人に好きな文字を書かせて
ラミネート加工して公園の好きな場所に貼るとか、
やりようによってはいくらでも楽しい展示方法がある。

公園のような、お金を使わなくても一日過ごせる
基本的に何もない場所、がもっと必要だ。

大規模集客施設は、すぐに飽きる。
だけど、公園があって、川や木々や花があれば
人はそこに、お気に入りの居場所を見つけることができる。

2005/05/06(金) ボウリング、ゴルフ、社員旅行。
JR西日本の不祥事として
ボウリングの文字が出てきたので
クロムの青木さんが何か書いてくれるのではないか?
と期待していたら、期待以上の文章が出てきて大満足。

今の世の中で一番悪いのはマスコミ、
というのは全く同意見だ。悪いと言うか、
明らかに情報操作がなされている気がする。
「大衆は馬鹿なほうがいい」というコンセプトの下で。

マスコミが公平なんて事は絶対にありえない。
常に、無意識あるいは意識的に情報操作がなされている。
番組の内容、編成、CM、その他あらゆる点で。

今突然に、オウム真理教の内部を取材した森達也氏の
ドキュメンタリー映画「A」だったか「A2」だったかで、
オウムの広報担当荒木浩氏が、かつての級友で、今は
マスコミ業界にいる青年と会話するシーンが思い浮かんだ。

その青年は、「マスコミの駄目な部分も良く分かっているが
自分はその中で、何かを変えるために頑張る」と言った。
荒木氏は、「中にいても何も変わらない」というような
意味のことを言った気がする。

それから、もしもJRが国有鉄道のままで
民間他社とのサービス競争スピード競争とは無縁に
運行を続けていたら、今回の事故はどうなっていただろうか
という考えが、頭をよぎった。

儲からない路線を次々廃線にし、ドル箱路線は過密ダイヤで
列車を走らせる。それは、国鉄がJRになったからこそ可能
になったことではなかったか。

今、郵便局だけではなく、非常に多岐にわたる分野で
公営事業の民営化が進んでいる。競争原理を持ち込んで
サービス向上とコスト削減を図る。聞こえはいいが、
民営化が明るい未来につながるとは、正直今は信じられない。

ところで、青木さんのブログによると
快調に書き進んでいるらしい、クロムの最新作
ノンストップストップモーション劇?「ボーグを脱げ!(仮)」。
一体どんなことになるのか、面白くなりそうだ。

それにしても、クロムは最近、役者よりスタッフのほうが
増えてきているらしい。スタッフ充実劇団、クロムモリブデン!
そして、役者はどんどん東京に向かう。

クロムはこれから一体どうなるのか?
その辺のビジョンとかは、訊いてないので良く分からないけど
次の公演は、一つのターニングポイントになる気がしている。

作品の内容だけじゃなく、関西で、いやもしかしたら日本で
一番面白いその面白さを、どこまで世間にアピールできるのか
というあたりを含めて。

2005/05/05(木) 一日に2本、芝居を観る。
これも4月の話、最後の週末だったと思う。

まずは、JRで京都に向かう。
京都駅で地下鉄烏丸線に乗り換えて御池駅下車。
10分ほど歩いてARTCOMPLEX1928へ。

ユリイカ百貨店。最高である。
青い鳥や遊◎機械全自動シアターから芝居に接近した
人間としては、待ち望んでいた劇団の登場である。

と言っても、作・演出の「たみお」さんは相当若い
女性らしく、上記の2劇団を見たこと無いかもしれない。
見たことあるとしたら、少年王者館とベターポーヅ位か。

美術に対するこだわり、音に対するセンス。
そして、役者の動きの組み立て方さえもが美しい。
こういう人がもっと芝居の世界に来てくれたら、と思う。

この人は、このまま行けば芝居で食べていくことが
できるのではないか?「うわぁ、京都の劇団だ!」と
心の中で呟いてしまうようなこだわりもちりばめつつ
メジャーに持って行けるような強度も兼ね備えている。

・・・ああ、もう我ながら大絶賛である。
だが正直、京都の劇団で「2回観たい!」と思ったのは
今は亡き時空劇場以来だ。いくらでも褒め称えたい。

夕方から、予約をしていたテント芝居へと向かう。
労働者の街、神戸新開地・湊川公園の「唐組」だ。

ここの芝居は、全然変わらない。
が、やはり、野田秀樹や青い鳥が登場してきたのは
唐十郎の存在があったからだといつも実感する。

言葉遊びやイメージの連鎖で、会話やシーンが展開する。
登場人物全員が、「自分はこう思った感じた。だから
こう行動するのだ!」と互いに自己主張しまくる。
それぞれの思い込みが野放し状態言いたい放題の世界だ。

この自由度はすごい。どうしてそんな展開になるのか?
多分その答はシンプルに、「面白いから」に決まっている。
その自由な世界を、役者たちも楽しんで演じている。
そして唐さんは、歳老いてもなおテントの舞台に立つ。

2005/05/04(水) WA!へ行く。
これも少し前のことなんだけど
大阪市がデザイン募集して作られた
期間限定の仮設劇場「WA!」で上演される、
ワイヤーの公演を観に大阪港まで行って来た。

仮設と言っても、テントとかプレハブではなく
港にある倉庫の中に作られた倉庫内「劇場」である。

完成予想図を見た時から「天井が無いな・・・」
と、勝手に雨天の心配をしていたのだけれど
そもそも屋内に作られる予定のものだったようだ。

なので、テントのようなざわざわした感じは無い。
むしろ、倉庫の中の、しんとして寒々した感じ。
そして、外光が入って照明効果が落ちるので
上演時間はテントと同じく夜のみの劇団が多い。

入場の際に、全員に毛布が配られる。
海沿いの倉庫の中は、夜になると実際結構寒い。
まわりを透明ビニールチューブが囲む中、
コンクリートの上に置いた座布団の上に座る。

・・・なんとなく不安になってくる。
こんなところまで来て、寒いし、静かだし。
が、ワイヤーはこの空間で遊びまくってくれた。

巨大な倉庫の鉄の扉を、劇中で開閉して
その大音響や漏れ入る明かりを効果として使ったり
鉄の足場の上に登って叫び、透明なチューブの外側を
動き回る役者のシルエットを見せたり。

なんか、中央に球体が置いてある冒頭以降
この空間でできることは全部やったる!的な
意気込みが心地よく、さらに、多分エクササイズボール
と思われる椅子?のぐにゃり感を利用した会話シーンや
登場してしばらくは機械かと思われたアヒル人間など、
ビジュアル的に面白い要素がたくさんあった。

もしかして、いわゆるお芝居をする「劇団」より
ワイヤーこそがもっともこの空間に適しているのでは?
とか思ってしまった。

写真は、会場前で並んでいるおとなしい観客を
メガホンでどやしつけるワイヤー代表のサカイヒロト君。

5月絵日記の続き


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