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2005/06/07(火) オシャレな人がいる。
本当にオシャレな人というのは
どういう人を言うのだろうか?

大概の服は、
アパレル業界によって決定された
「今年の」流行に沿って作られ、
多少手が込んでいるとかブランドの
マークが入っているだとかの違いはあれ
大体無難な範囲の中でデザインされている。

以前、あるお芝居をやった時に

「この女の子の着るセーターは、こういう
 デザインで、こういう色でなければ駄目だ!」

と猛烈にこだわり、結果、海外ブランドの
数万円するセーターを衣装として購入したという
大浪費の過去を持つ僕が思うに、流行から離れて
本当に欲しいデザインを探し始めると、まずは
大量生産の世界から離れ、ついには既製品の世界
からも離れていってしまうものだ。

適当に流行に合わせていれば、そこそこの出費で
済むが、いったん流行を外れて冒険の旅に出ると、
そこには高額出費のリスクが待ち受けているのである。

確かに、街を行く人々を見てみると
基本的に驚くような服を着ている人はいない。
だが時々、「この人こそオシャレ!?」という人に出会う。

某有名ファッション評論家によると
結局オシャレとは、その人に合う服を着ることだそうで
ならば、自分に合う服が既製品の中に無いと感じた人は
どこに売ってるんですかそれ?といった服を着ることになり
結果、自然と目立ってしまうものなのである。

その代表選手の一人が
三代目魚武濱田成夫だろう。
自分で服を作る。これが究極の姿だ。
これまで僕が知り合った中にも、
自分で作った服を着る男が2人いた。

一人は微妙に左右非対称の服を作り続け
一人は染めを導入した和風素材の洋服を作っていた。
彼らは胸を張って、オシャレ自慢をしていいと思う。

あと、時々終電で一緒になるおじさんがいて
このおじさんがやたらかっこいい。
背が高くて顔が整っているうえに
常に長いスカートのようなものを履いていて
髪型は「デザインされたモヒカン」とでもいうべき
独特のスタイルだ。

やたら目立っていて、
どんなにオシャレしたつもりでいる若者がいても
同じ車内にいると霞んで凡庸に見えてしまう。
流行りモノを嬉しそうに着ることの気恥ずかしさを
思い知らされてしまうような、本物のオシャレさん
が、このモヒカンおじさんだ。

そういう人は、案外少ない。
多くの人が、既製品のカテゴリーの中で生きている。
そのことが時々、不思議に思えたりもするのであった。


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