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2005/09/06(火) 亀は意外と速く泳ぐ、は意外と面白い。
上野樹里という女優を初めて見たのは
昨年の傑作「ジョゼと虎と魚たち」だった。

彼女は、主人公二人の引き立て役ながら
「光り輝くような優等生だった女の子が
ふとしたことでおかしくなってしまう」
というちょっと難しい役をやっていて
かなり印象には残っていた。

その後の快進撃は、
やっぱりなぁという感じで、
「スウィングガールズ」とか
「サマータイムマシンブルース」とか
ほんわかしたコメディならこの人!
みたいな感じで主演作が続く。

そんなほんわかな作品たちの中でも
もっともほんわかワールドなのが
「亀は意外と速く泳ぐ」だろう。
トリビアの泉の構成作家でもある
三木監督の世界には、
ほんとにどうでもいいような
小さなおかしさが溢れている。

それにしても、
最近洋画と邦画の逆転現象が起こっている。
正直、邦画のほうがハズレが少ない。
どうして邦画はこんなに面白くなったのか?

ビデオでも売れるから企画が通りやすくなって
新しい監督がいっぱい出てこれるようになって
ぴあフィルムフェスあたりがそれを支えてるとか
主役級役者の充実とか理由は色々あるだろう。

けど、そんな分析より何より、なんとなくだけど
今映画に関わる人たちの多くが、変えよう、
面白くしよう、と考えて動いている気がする。

関西演劇界の「面白くしよう」の筆頭である
ヨーロッパ企画の舞台を観た「踊る大捜査線」の
監督が、すぐさま映画化を申し入れたことも
映画界のフットワークの軽さの証明だろう。

長い低迷があって、反省があって
状況の変化があって、そして今の面白さがある。
日本映画は当分の間、かなり面白い状態が
続くのではないかという気がする。

恐らく、現時点での
「面白くしよう」の最高レヴェルにある
「運命じゃない人」ももうすぐ公開される。
この作品は、観ないと人生損をすると思う。
活躍中の他の監督を大いに刺激するはずだ。

翻って、演劇の世界では
本気で「面白くしよう」と考えている人が
相当に少ない気がする。
まあ、演劇はDVDが売れるとか
あんまり期待できないから
お金が動かない世界の宿命かも知れないけど。


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