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2006/02/08(水) 松たか子と深津絵里
今回のNODA・MAPは
どうしようかと迷っていた。
主演が、松たか子だからだ。

結局、大竹しのぶが初めて
野田作品に主演したという
名作の呼び声高い作品の再演
ということで、観に行くことにした。

結果は予想通りだった。
これが大竹しのぶだったら
多分ものすごく感動したんだろうなぁ
と思いながら、冷静に舞台を見ていた。

大竹しのぶは別格として
例えばかつて野田作品の常連であった
深津絵里と松たか子の舞台上の声や動きは
非常に良く似ている。

しかし、二人は根本的に違う。
目を閉じて声だけを聴いていても
その違いは歴然としている。

本物と演技の違いというのか
天才と優等生の違いというのか。

同じバラードでも
宇多田ヒカルが唄えば泣けるが
倉木麻衣が唄うと泣けない。

深津絵里が舞台に立つと
何故か胸が締め付けられる瞬間があるが
松たか子はその瞬間を、
意図して作り出そうとしているのが見て取れる。

この差は永遠に埋まらない気がする。

そして、私が愛しているのは間違いなく
深津絵里であり宇多田ヒカルなのだということを
再確認させられたNODA・MAPの一夜だった。


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