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2004/12/20(月)
「お元気でいて下さいね」
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今日から八郎のガイドラインにそった通院の開始です♪ 彼女として付き添いました。 本来はその話のはずなのですが・・・少し違う話を。
私は一人で受け付けなど済ませている八郎を待っていた時のこと。 ステキな奥様といった感じの御婦人の隣に座っていました。 携帯の確認をする為に取り出した私の携帯をみて 「かわいい携帯ですね」とその御婦人に声をかけられた。 ちょっと変った加工がしてあるので手に取って 「わぁ〜かわいい〜」と無邪気に微笑む御婦人。 とても、親しみやすい雰囲気と笑顔に知り合いの様に親しげに話し込んでしまった。 御婦人は「私の携帯はこれ!古いの〜」と笑顔。 「カメラ付きは便利?」など切れ目なく話しは続き・・・ 待ち受けは横浜の御友人からもらったツリーの写メと教えてくれたり。
車椅子について、杖について、バリアフリーについて話し・・・ てっきり整形外科の患者さんと思っていた。 話しが進むにつれ・・・ 20歳の息子さんがいて、14歳の頃は毎日「死ね」て言われてね・・・ と辛い反抗期時代の話しと、今はとても良い関係ということ。 「私ね、リンパの癌なのよ〜。2年半生きてるのが不思議なくらいて言われてるの」 初めの笑顔のまま話しは続いて・・・ 知識がなくて解らないけど、もう助からないらしいという事・・・ 「死ぬのはぜんぜん恐くないのよ」 「進行すると杖や車椅子の生活になるから・・・」 あぁ・・・そういう意味で聞かれてたんだと内心の動揺は笑顔でごまかしてしまいました。 夜のイルミネーションが点灯するのを一目見たいと楽しそうに話してくれる。 「とてもキレイですからね」 膝を向き合わせて笑顔の私達。
八郎が手続きを済ませて来たので、場所を移動する私。 言葉が出ない・・・なんて言えば失礼に当らないのか・・・・ 終始とてもステキな笑顔の御婦人は 「お元気でいて下さいね」と弾む声で言った。 これじゃないぃ〜〜〜と思いながらも 「がんばって下さいね。・・・失礼します」 と言ってしまった・・・(T_T)
待合室のイスに座ったとたんに・・・ ガマンしてた涙がボロボロ落ちる。 とうとう八郎が名前を呼ばれるまで涙は止まらなかった。 とても前向きで強く明るく朗らかな・・・ こんな人になりたいと思った。 その人の一言一言が重たくて、笑顔が明るいほど辛かった。 「お元気でいて下さいね」 なんて暖かい心のこもった言葉なんだろう・・・ 笑顔と言葉が頭の中をずっとまわっている。
2度と偶然に会えないと思うけど・・・ 今度、会えたら、笑顔だらけの楽しい会話をまたしたいですね。 今度は私も御婦人に負けない言葉を返したいなぁ〜♪ でも、きっと負けるに違いない。
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