普魯西日記
−ときめき☆プロイセンダディダ−
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2007/02/01(木) どうせ私は生粋のカピタリスト
昨日授業で『ベルリン、僕らの革命』というドイツ映画を見たんですが…。

いやー、青い青い

世間の波に呑まれて穢れまくっているニポン人の私には青臭すぎて見てられませんでしたよ。
大筋をちょっと説明しますと、とある二人の若者が「今の資本主義の世の中は腐ってる」といって、金持ちの家に押し入って家具の配置換えをするという愉快犯を続けてるんですが、そのうちの一人の彼女がその輪の中に割り込むことによって、三角関係になって革命精神は終わりを告げる…みたいなまぁ大体こんな感じの話です。

なんていうか……。とにかく若い。若すぎる。見てるこっちが恥ずかしいです。
大体「恋愛と革命」って私がこの世で最も忌み嫌う二大ワードですよ。
日本でいえばちょうど団塊世代が経験した学生運動みたいなものがドイツにも80年代にあったらしいのですが、そのせいかどうにも懐古主義的な雰囲気でした。
というかケンカ別れした親友二人が結局殴り合った末抱き合って和解…ってメロスか、メロスなのか!?
これ、ドイツでは普通のことなんでしょうか??日本でやったら間違いなく失笑だと思うんですが。

まぁね、映画全体のテーマである彼らの主張も分からなくはないんですが、私としてはなんとも理想に過ぎるというか…。
つか「アジアやアフリカの貧しい人達は云々」と言ってブルジョアを批判する人間は自分で努力して良い給料の稼げる地位について、その金で救うとかそういう思想は無いんでしょうか?
巷に溢れる募金活動にしても「寄附したい人間はバイトでもしてそのお金つぎ込めばいいのでは?」とか思ってしまうんですが、これは私が心の狭さ故でしょうかね?

というわけで、これほど見た後の感想を言うのに困った映画は無かったのですが、まぁでも『グッバイ・レーニン!』のダニエルも相変わらずだったし、次回は

「間違ったギムナジウム像」

本場のドイツが自ら配信するというオチをやらかしてしまった『青い棘』でもみることにします。
でもこれ、実話でしたよね。じゃあある意味日本人がギムナジウムに抱くあのイメージは正しいのだろうか…。

あ、でも今回一つだけこの映画『ベルリン〜』でいいなぁと思ったのはタイトルでしょうか。
日本語の方はアホなタイトルが付いてますが(ていうかベルリンはほぼ関係ないし)、原語タイトルは
『Die fetten Jahre sind vorbei』(贅沢な日々はもう終わりだ)
で、ブルジョアに対する批判文となっております。こういうタイトルの付け方は結構ユーモアがあって良いんではないかな。
ちなみに『青い棘』の方も原題は『Was nuetzt die Liebe in Gedanken』らしいですね。
直訳すれば「思考の中の愛は何の役に立つだろうか」なんですけど、ちょっとぐぐってみたらこれは詩の一節だそうで、「思考の中にしか愛が存在しないとすれば、愛とはなんと無益なことだろうか?」というような意味だそうです。
なんていうか、もうタイトルで話の傾向がバッチリ分かってしまうような素敵な題名ですけど、興味をそそられた方は是非ご覧下さい。
とりあえず私は『モーリス』と『アナザー・カントリー』で寄宿学校に大いなる誤解をした上で見たいと思います★


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