|
2005/10/16(日)
白色の謎
|
|
|
チャングム第二回見ててふと思ったんですが。 (少なくとも)このドラマ作った人はひょっとして「ペクチョン」の漢字を知らないのではないかと。 いわゆるハンブル階級の人の話を長々とするのもアレですが、ペクチョンとは漢字で「白丁」と書くわけで、読んで字の如く、“白い人”という訳ですよ。 日本でもあったことですが、朝鮮王朝では身分による色区別というのがあって、その最下層に置かれたのが無冠を表す白色だったのです。 ちなみに最上級の色は朝鮮では着てはならない色とされた中国皇帝を表す黄色だとか。 西洋では黄色は裏切りの色(ユダの色)ですが、東洋では正反対というのが面白いところですね。
ということを踏まえると今回のチャングムの格好はまさしく大間違いなわけですよ。 黄色に赤かい…いや、主役の可愛さを追究したいのは分かるよ。でもせめて台詞に「ペクチョン」が出てくるんだからもう少し何とかすべきですよ、イ・ビョンフン監督…。 …どうでもいいけど監督の名前、イ・ビョンホンと似てますよね。多分漢字は全然違うんでしょうけども何だか気になります。
で、話を元に戻しますとね、こんな根本的なミスを犯した理由は漢字の問題ではないかと思うわけですよ。 韓国語では白色って「ヒンセク」「ハヤッタ」とか言いますからね…って何でこんな詳しいんだ私。 ともかくめっきりハングル一色になってしまった韓国では「ペク」が「白」に結びつかなかったのではないかと推測するわけです。
…とここまで書いたところで「あれ?でも韓国の人の名字に白(ペク)ってあるよね…」などという矛盾が生まれたりするのですが…ま、だけど最近では自分の名前すら漢字で書けなくなる状況になってるようですからね…どうなんでしょうか。 漢字を知って読めても意味を知らない場合もあるでしょうし。
まぁね、元々チャングムの王宮女官の服ですらテキトーにデザインしたらしい(以前チャングムの特番でやってた)ですからペクチョン身分も思わずケンチャナヨでデザインしちゃったのかもしれないですね。てか多分そうだろうと思うんですが。
何だか批判っぽくなってしまいましたがチャングム好きですよ。 ただそれだけにこの裏付けの無さががっかりイリュージョンなだけで…フッ。
|
|
|