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2005/06/08(水)
ザロメ
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気分転換にサイトの中表紙を模様替えしてみました。そしたら何だか傾向のよく分からないサイトみたいになってしまいました。いや、もうとっくの昔から傾向なんてものは見失っていますが。(言っちゃったよ…)
今回は久しぶりに聖書ネタにしてみました。ばっちりサロメを。 この私の趣味から言ってサロメなどといういかにも耽美ちっくなネタはもうとっくに描いてしまっていたかと自分でも思っていたのですが、そういえば描いたことがなかったので今回描いてみました。 サロメといえばワイルドの本が有名なのでビアズリーの挿絵の方を思い浮かべる人も多いかと思うのですが、私のイメージのサロメはやっぱりモローの方ですね。 間違ったオリエンタリズム万歳で少々夢見がちすぎですが、それでもあのごてごてしさがたまりません。 きっとこの人絵に描き込めば描き込むほど快感を感じるミニアチュール人だったに違いない。 モローのサロメはホントに沢山の作品がありますが、私の好きなのは『出現』のサロメですかね。刺青のサロメも好きですが、まぁ基本的にモローのサロメは大体同じなのでこの辺りは甲乙付けがたいです。
しかしサロメも母親の言いつけ通りにしたら後世でこんな悪女にされてしまったのを知ったらどう思うんだろうか…。バプテスマのヨハネを殺したのはどう考えてもサロメではなくて、母親のヘロデアだよね…!? ちなみにこのヨハネのイエスに対する台詞「私は(イエスの)サンダル紐を結ぶ価値もない男です」は結構ツボです。聖書はこういうところが面白いと思うのですがどうでしょうか。
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