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2008/09/14(日)
欲しいもの
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実験対象を探しに町を徘徊していると、見慣れた赤毛を発見する。 その可愛い赤毛の子は、オモチャ屋のショウウィンドウの中の ぬいぐるみを見つめ、ぶつぶつと何か呟いていた。 「スピリット、何してるの?」 「いや、ピンクのうさぎが、、。」 ガラス越しにぬいぐるみに目をやると、可愛らしいピンクのうさぎが目に入った。 「あれが気に入ったの?」 「気に入ったというか、、いや、何でもない。」 何だか歯切れの悪い返答の後、 「ホントに何でもないからっ!!」
「変なスピリット、、、。ぬいぐるみを欲しがる事がそんなに恥ずかしいのか?」 走り去る赤毛を見送りながら、シュタインは首をかしげる。 「そうだ、代わりにボクが買ってあげたら恥ずかしくないよね。」
その日の夕食後、シュタインから渡されたピンクの可愛らしかったはずのうさぎは、 シュタイン風デコレーションが施されていた。 ニコニコ、ご機嫌のシュタインに手渡されたうさぎを握りしめ、 いや、うさぎは女の子へのプレゼントだったのに、、とか、 このデコレーションはないだろう、、とか 言いたい事が一つも言えなくなるスピリットだった。
何となく描いた絵に小話を付けてみました。 死武専生時代とかで、こんなエピソードありそうですよね。 シュタイン、要らぬおせっかい。そして逆もしかり。 感性の違う二人だと色々、すれ違ってそうです。 スピリットの服が変なのは私の感性、、、(爆)
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