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2006/01/20(金)
僕の初夢。 by007
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マフィアのボスが病院にやってくるのを張り込んでいると、同僚の妹がそこで偶然にも入院していた。 なぜかその妹は泣き叫んでいるので、俺が抱き抱えて病室まで連れ添う。(ちなみにすげ〜美人だった。) その間にボスが到着するんだが、どうやら気付かれたらしい。 階下ではすごい銃撃戦の音。 病室は5階。 窓から下を覗くと、ちょうど真下が駐車場で、マフィアと撃ち合っている状況が見える。 なんと、同僚が倒れている。 どうする!?
腰には6発しか弾の入っていない銃が一丁。 兄の心配でさらに泣き喚く妹を慰め、俺はエレベーターのボタンを押して箱が上がってくるのを待つ。 見上げる数字のランプが4から5に変わる瞬間、俺は開くドアの横に身を避け、銃を顔の横で上に向け構えた。さいわいエレベーターに人は乗っておらず、それを確認した俺はすばやく乗りこんだ。 その後、階下に降りてみると、そこは修羅場と化していた。 慎重に左右を見て、敵がいない事を確認した。 仲間も含め、黒いスーツの男がたくさん倒れている。 廊下の向こうは駐車場へと続く出口になっているはずだと考え、周りを注意しながら俺はゆっくりと歩きだした。 廊下は突き当たると左に折れ、その先はガラス張りの自動ドアだ。 しかし、無残にも割れ、今はその機能を果たしていない。 ゆっくりと外に出る。靴がガラスの破片を踏み、奇妙にも静まりかえっている廊下にジャリ、ジャリと音が響いた。 駐車場に出た俺は、不自然な形で停車しているシルバーのメルセデスに向かった。その車が例のボスのものだと考えたからだ。
メルセデスは運転席と逆のドアが開いていた。スモークガラスの為、中は好く見えない。 銃は常に車内に向けたまま、俺は半開きのドアを足で蹴り開いた。 開いたドアから中に銃口を向け、何らかの反応を待ったが、静けさは変わらず続いていた。 そこで、疑問が生じた。同僚も含め、あの凄まじい銃撃戦があったのなら、たくさんの死傷者が倒れているはずである。 だが、駐車場はメルセデスが1台あるだけで、人ひとり居ない。 病棟を見上げると、5階の窓が開いて、中のカーテンが風で外になびいていた。 窓になびいたカーテンは、やがてクルクルとねじれだし、一本の白いロープに変わった。スルスルと伸びたそのロープは地面すれすれまで先端が近づくと、ぴたりと止まった。 その瞬間、俺はあぁそう言う事なのかと、いたく納得した。 エレベーターは降りる時用で、昇る時はこのロープを使うのだと。 だから、すべての窓には必ずカーテンが付いていて、窓を開けると自動的に外になびくのだ。 屋上にエレベーターが無い事もこれで説明がつく。たいがいのビルは屋上へは階段を使うようになっている。なぜなら窓がないからだ。窓が無ければカーテンを付ける事が出来ない。だから階段を使わざるをえない。 あぁ、俺はこの歳になってこんな簡単な仕組みを理解できていなかった訳か。日常生活で当たり前の事を、その原理や仕組みを知らずして人は生きている。少なくとも、エレベーターの秘密をあばいた俺は、他の人よりも賢いのかもしれない。 しかし、何かがおかしい感じがする。これは夢か?まさかな、、、、
完
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